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DVD「サマーウォーズ」を観ました [映画・DVD]


サマーウォーズ [DVD]

サマーウォーズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD



期待以上に面白かったです。
現代っぽさと古きよき日本の風景と人との繋がりがバランスよく描かれたアニメです。どれかに偏ってしまったら陳腐な作品になってしまったかもしれません。

インターネット上の仮想空間「OZ」は世界中の人がアバター(ネット上で自分の分身となるキャラクター)となって利用するネットサービスで、ゲームやショッピングといった娯楽だけでなく行政手続きもできる世界規模のサービスです。世界一堅固なセキュリティをも誇っていました。
健二は数学オリンピックの日本代表を狙うほど数学には滅法強い高校生。そんな健二が憧れの先輩の夏希に頼まれたバイトが夏希の母の実家に行き、婚約者のフリをするというものでした。
彼らが訪れた陣内家は戦国時代に信州で名を馳せた武将の末裔。広大な敷地と建物に夏希の曾祖母・栄の90歳の誕生日を祝うために20数人の親戚が集まっていました。
宴席の後で何者かから携帯にメールで送られてきた暗号を解いて返信した健二は翌朝、OZが謎の人工知能ソフトのラブマシーンに乗っ取られてしまったことを知ります。信号制御、救急通信などが混乱し、果ては地球上空の探査衛星まで制御不能になり、世界中が大混乱になってしまいます。
健二たちは敵から世界を取り戻せるのか?

まあ、現実的にはどれだけ堅牢なシステムでマルチパッケージを用意したって行政システムが民間のネットサービスに乗るってことはないでしょうが、フィクションとしては十分面白いと思いました。
コンピュータが世界を征服するというのも『ターミネーター』などでお馴染みのネタです。
目新しいのは、あくまでヴァーチャルな世界で完結していて現実世界には重大な影響が及んでいない(本当か?)ということ。人工知能ラブマシーンが世界制服を企んでいないこと(OZの中枢を乗っ取っているんですが、システムそのものにはならないで、アバターの一人として強大化(そのために4億人分のアカウントを盗んではいますが)するという設定のため)。それゆえか、どこか緊迫感がないのは事実です。

面白いのは、健二と陣内家の男たちがラブマシーンと戦うために取った無茶苦茶な手段です。スパコンにイカ釣り漁船(信州の山中に!)に自衛隊の特殊通信車…。対抗するは格闘ゲームで無敵を誇る伝説のアバター「キング・カズマ」。
それを「遊んでばかりいて」と横目で家事にいそしむ女性陣との対照さがギャップになって面白かったです。

そしてラブマシーンとの最終決戦は陣内家総出で意外なゲームでの対戦です。
ここでも4億のアカウントを持っているラブマシーンのほうが断然有利だと思ったんですが、思わず涙しちゃう展開になりました。単なる大家族の絆がテーマではないのですね。

面倒くさいとかうざったいとか思われがちですが、あれこれ詮索されたり干渉されたりしなければ大家族もいいものですよ。

舞台となっているのは信州上田のようですね。陣内家の先祖のモデルは真田家かな。
上田は一度行ってみたいと思っている場所です。素通りは何度もしているんだよなぁ。

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