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映画「鑑定士と顔のない依頼人」 [映画・DVD]

平日の昼間で映画の日でもないのにメチャ混みでした。

名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、刺激的な謎をちりばめて紡ぐミステリー。天才鑑定士が姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄(ほんろう)されていくさまを、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの音楽に乗せて描く。偏屈な美術鑑定士には、『シャイン』などのジェフリー・ラッシュ。共演には『アップサイドダウン 重力の恋人』などのジム・スタージェス、ベテランのドナルド・サザーランドらが名を連ねる。
天才的な審美眼を誇る美術鑑定士ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、資産家の両親が遺(のこ)した美術品を査定してほしいという依頼を受ける。屋敷を訪ねるも依頼人の女性クレア(シルヴィア・フークス)は決して姿を現さず不信感を抱くヴァージルだったが、歴史的価値を持つ美術品の一部を見つける。その調査と共に依頼人の身辺を探る彼は……。
(シネマトゥデイより)

見ている間中、ずっと不穏な感じがしていました。理由もなく、画面から不穏さが漂ってくるような気がしていました。
当初はなかなか姿を現さない依頼人であるクレアの言動であったり、ヴァージルを誘うようにクレアの屋敷の床に転がっている用途のわからない部品群であったりするわけですが、次第にクレアの言動の理由が明らかになっても、ヴァージルがクレアに惹かれていっても不穏な感覚は残っていました。
映像や演出が巧みだったのかもしれません。荒廃したクレアの屋敷や無機的なヴァージルの部屋。常に(食事の時でも!)手袋を外さない潔癖症(?)で不遜で傲岸で人嫌いなヴァージルの日常。

あちこちに伏線が仕掛けられていたわけですが、結末は全く予想できませんでした。ロンドンのオークションから帰ってきたヴァージルがとある絵を見て、「もしや」と…遅い [ふらふら]

そこからの展開が一番めまぐるしかったです。様々なカットがフラッシュバックのように入れ替わり立ち替わり現れて、意味を考えるよりも起きていることを追うのにいっぱいでした。なかでもプラハのカフェ「ナイト&デイ」のシーンはその映像に引き込まれました。
そして、背筋がゾクゾクしっぱなしでした。

エンドロールが流れても呆然としたままでした。

いや、すごい映画です。

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