映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」 [映画・DVD]
なんというか、評価の難しい作品だと思います。
時間が経つのも忘れるほどのめりこんでしまうほどいい映画だと思うのですが、ではなにがいいのかを説明できないのです。
全寮制の名門ハイスクール、ベアード校の奨学生チャーリー(クリス・オドネル)は、アルバイトで盲目の退役軍人フランク(アル・パチーノ)の世話を頼まれた。翌朝、トラクス校長(ジェイムズ・レブホーン)が全校生徒の前でペンキまみれにされるというイタズラが起き、校長はその犯人の顔を知るチャーリーと同級生のジョージ(フィリップ・S・ホフマン)を呼びつけ、犯人の名を明かさないと週明けの特別集会で退学を申し渡すと脅した。さらに校長はチャーリーに大学進学の奨学金を交換条件に提示した。バイトの初日、チャーリーはフランクに無理矢理ニューヨークへの旅に同行させられることになり、一流ホテルや高級レストランを使うその超豪華な旅に仰天した。
(映画.comより)
なんといってもアル・パチーノの演技が凄すぎます。
まったくまばたきもせず瞳も動かさない盲目の退役軍人という難しくもエキセントリックな役を演じています。変人で傍若無人な振る舞いの中に落とす影のような孤独感や絶望をいうものが垣間見えます。
それに振り回される苦学生のチャーリーも、当初は気が良くて気の弱い若者だったのですが、物語が進むにつれて一本芯の通った青年に変化していきます。
そして終盤のフランクの見事すぎる演説に心動かされました。
そしてなにより、終幕のフランクが家に帰ったときの、姪の子どもたちと交わす何気ないセリフに、この旅を通じてのフランクの変化に気付かされました。
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