誉田哲也さん「増山超能力師事務所」 [本☆☆]
超能力者が社会的地位を得ているという世界でのミステリです。超能力者≒探偵という設定が面白いです。
信頼と実績の当事務所が、超能力で人助け!
ここは、超能力が事業認定された日本。
日暮里駅から徒歩10分のちょっとレトロな雑居ビルの2階に増山超能力師事務所はある。
所長の増山率いる、能力も見た目も凸凹な所員たちが、浮気調査や人探しなど悩み解決に奔走。
メンバーは……
「面倒臭い」が口癖なのに、女にめっぽうモテる所長・増山
才色兼備で気が強い、元女番長 悦子
エロいことを考えては怒られる見習い脱出の篤志
見た目は不細工、おなかも弱い健
制御不能な能力が玉にきず、美形の見習い明美
超能力より年の功 経理担当の朋江
超能力でいい思いなんてほとんどなかったですね ──某超能力師 29歳
というように、超能力がつかえても、そこは人の子。
異端ゆえの苦悩や葛藤を時にユーモラスに時にビターに描いた人情〈超能力〉小説誕生!
(出版社HPより)
個性的なメンバーが様々な依頼を解決していきます。浮気調査だったり、殺人事件だったり。
超能力者といっても千差万別。万能じゃないってところがミソです。
けれど、探偵小説、ミステリかといえばそうではないように思います。
ヒューマンドラマになるのかな。
シリーズ1作目ということで、世界観の説明や登場人物の性格付けに重心があったように思いましたが、キャラクターがそれぞれ立っているので楽しめました。
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