SSブログ

青崎有吾さん「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」 [本☆☆☆]


風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)

風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)

  • 作者: 青崎 有吾
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/07/20
  • メディア: 文庫



「裏染天馬」シリーズ第3作です。
前2作と違って「日常の謎」系ミステリとなっています。

「もう一色選べる丼」「風ケ丘五十円玉祭りの謎」「針宮理恵子のサードインパクト」「天使たちの残暑見舞い」「その花瓶にご注意を」の5本の短編と「世界一居心地の悪いサウナ-おまけ-」の掌編が収められています。

夏祭りにやって来た、裏染天馬と袴田柚乃たち風ヶ丘高の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物しても、お釣りが五十円玉ばかりだったのはなぜ? 学食や教室、放課後や夏休みを舞台に、不思議に満ちた学園生活と裏染兄妹の鮮やかな推理を描く全五編。『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続き、“若き平成のエラリー・クイーン”が贈るシリーズ第三弾は、連作短編集。
(出版社HPより)

殺人事件も発生せず、高校生の日常に起きた謎を解決します。気楽に読めます。

また、前2作で登場したキャラクターを主要人物に据えることで造形が深まったように思います。

なかでも、だいぶ打ち解けた(?)裏染天馬と袴田柚乃の掛け合いが面白いです。「ハルチカ」シリーズに通じる軽快さがあると思います。

ミステリもしっかりしていて、面白さもあるバランスの取れた作品でした。

続編「図書館の殺人」が楽しみです。

nice!(26)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 26

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。