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中村航さん「小森谷くんが決めたこと」 [本☆]


小森谷くんが決めたこと (小学館文庫)

小森谷くんが決めたこと (小学館文庫)

  • 作者: 中村 航
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/10/06
  • メディア: 文庫



後半4分の1はぐっときましたが、全体的にはなんだかなー、という印象でした。

波瀾万丈な人生を送ってきたドラマの主人公のような人物ではなく、どこにでもいる普通の男子の物語を書いてみよう――。
作家との話し合いの末、編集者が連れてきたのは三十代前半の会社員。しかし、話を聞いてみると、彼の半生はちょっと普通とはいいがたいものだった。
愉快だった小学生時代。暗黒面に落ちた中学生時代。悪友とのおバカな高校時代。美容師の女性と初めてきちんとした交際をした大学時代を経て、紆余曲折の後、憧れの全国映画館チェーンに就職が決まる。
しかし、そんなある日、彼は余命2か月、末期がんであることを告げられてしまう。
(出版社HPより)

実話をもとに中村さんが料理するとこうなります、という感じのおバカな男子の半生が描かれます。
ただ、その人生の記述がどれだけ必要かという疑問がずっと引っかかったままでした。

おバカで「仁義なき」(と親友に言われる)性格が延々と語られる必然性を感じませんでした。
あるいは闘病生活とのギャップを出したかったのかもしれませんが、個人的にはイラっときただけで逆効果でした。

「闘病者はこうあるべき」というものはありませんが、共感できずに終わりました。

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