畠中恵さん「まったなし」 [本☆☆]
まんまことシリーズ第5弾です。
畠中のシリーズは長く続きますねー。
「まったなし」「子犬と嫁と小火」「運命の出会い」「親には向かぬ」「縁、三つ」「昔から来た文」の6編が収められています。
江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、大好評連作短篇シリーズの第5弾!
今回の密かなキーワードは実は「女難」。独身で嫁取りの話がひきもきらない清十郎ですが、いったいその理由は? 未だ妻を亡くした悲しみが癒えない麻之介、養子に入った家で年齢の離れた許婚のいる吉五郎、そして彼らの親友で大金持ちの金貸し丸三とその妾のお虎。いずれも清十郎の運命の人が現れることを願っているが、様々な障害や思わぬ事件に巻きこまれ……。
(出版社HPより)
麻之助の悪友・清十郎の嫁探しがメインです。相手が誰かは早々に見当がついてしまいましたが。
色男の清十郎が独身でいた訳、彼と縁のあった女性たちのうち誰と結婚するのか。結末は意外でもあり納得もしました。
それにしても、バラエティに富んだ女性たちがカッコよかったです。
また、清十郎の義理の母であり麻之介の幼馴染でもあるお由有にも縁談が持ち上がります。
麻之介のお由有への想いといったものが垣間見えていただけにその結末は少し悲しく思いましたが、それもまた人生だ。。。
改めて、女性は強いなーと思いました。
悪友たちも一歩ずつ大人になっていくんだな、と思った本作でした。
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