畠中恵さん「若様とロマン」 [本☆☆]
シリーズ第3弾です。ロマンかなあ。ヒロインが…。
「園山・運動会」「小山と小沼・川開き」「加賀・百花園」「長瀬・居留地」「真次郎・亜米利加」の5編が収められています。
一見平和そうに見える明治の世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。
数年以内に”戦争”が始まるかもしれない――。成金のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向をおさえるべく、動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまう、そう懸念した琢磨は、今いる仲間以上に人を集めようと考える。そしてその秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ!
お見合いをさせ、縁組みをし、開戦派に対抗する同士を増やそうというその魂胆、果たして?!
(出版社HPより)
小泉の画策で、若様組のメンバーが次々とお見合いをさせられていくという物語です。若様それぞれのキャラクターもあり、お見合い相手の思惑もあり、上手くいかなかったり、意外な健闘を見せたりと気楽に読めました。
とはいえ、世情が不穏な空気になっていく中での一息入れたような構成で、次作はどうなるのか気になります。
しかし、出番が少なくなっていたとはいえ準主役とヒロインが退場するのはどうなんでしょう。
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