五十嵐貴久「ぼくたちは神様の名前を知らない」 [本☆]
次から次へと襲い来る災難に立ち向かう少年少女たち。震災を経験し、葛藤やトラウマを抱えていた彼らの再生の物語です。
無意味で残酷な世界の前で、彼らが取り戻そうとしたもの。それは、つまり、希望だ――。
東日本大震災がきっかけで、離れ離れになった幼馴染の六人。中学三年生になったある日、東京で暮らしていたセータの下に、仲間の一人が投身自殺をしたという知らせが入る。当時の担任とともに現場である北海道の岬に向かった五人だが、その帰りに橋から車ごと落下する事故が起きてしまい……。過酷な運命に翻弄されながらも、現実を受け止め、前を向こうとする少年たちの「再生」を描いた感動の長編小説。
(出版社HPより)
引率者だった大人が早々にリタイアして中学生だけになったときに、どうなるんだろうと思ったのですが、中盤以降はやや退屈さを覚えました。
北海道の自然そのままの大地を救助を求めて歩くなかで彼らがそれぞれ抱えていた秘密を吐露するのですが、大震災を生き延びたことに比べると(比べちゃいけないのかもしれませんが)「うーん」と思ってしまうようなものでした。
ラストもあっさり。
流血した状態で一晩を過ごすって、野犬とかに襲われたりしないのかなと気になりました。
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