川端裕人さん「声のお仕事」 [本☆☆]
駆け出し声優を主人公にしたお仕事小説です。タイトルそのまんま、もうちょっと捻ってほしかったです。
「声で世界を変えてやる!」崖っぷち声優の、大きすぎる野望は叶うのか!?
二十代後半、いまだ目立った実績のない声優の結城勇樹。
背水の陣で挑んだ野球アニメ「センターライン」のオーディションでついにレギュラーを摑むが、その役は……なんと犬!?
誰もが身近に感じながらも、知らないことの多い声優の世界に光をあてた、リアリティたっぷり、胸が熱くなるお仕事小説です。
(出版社HPより)
話題になった映画の他はアニメはあまり見ないんですが、それでも声優の人気が高まっているのは感じていました。専門学校もあるそうで。
アイドルの声優さんもいるらしいですね。
トップスターがいれば、芽が出ない人や脇役に徹する人もいるわけで、主人公の結城勇樹もその一人です。
オーディションで勝ち取った役は「犬」なんですが、そこから共演者との交流を通して声優の仕事を見つめ直していきます。
声優という仕事に真摯に向き合う登場人物たちが熱いです。
どんな仕事場なのか、声の仕事以外にどんなことをしているのかなどが窺い知ることができます。
興味深い世界をのぞけました。
2020-05-25 08:34
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