大崎梢さん「宝の地図をみつけたら」 [本☆☆]
武田家の埋蔵金にまつわる物語かとおもいきや、山を舞台にしたアクションありのミステリでした。
大崎さんの新たなジャンル開拓かな。
小学生の頃、祖母からこっそり手に入れた「金塊が眠る幻の村」の地図。
それは晶良と伯斗の友情の証、そして秘密の冒険の始まりだった。
「探しに行かないか、昔みたいにふたりで」。
渋々と宝探しを再開する晶良だったが、直後、伯斗の消息が途絶えてしまう。
代わりに〝お宝〟を狙うヤバイ連中が次々に現れて……!?
手に汗握る〝埋蔵金〟ミステリー!
(出版社HPより)
出版業界を舞台にした「日常の謎」系ミステリが多い大崎さんですが、今回は埋蔵金が発端となるサスペンスミステリです。
ほのぼの系かと思わせるオープニングから始まったものの、幼馴染の伯斗が失踪する展開からサスペンス色が出てきます。
暗号ミステリあり、カネに目がくらんだ人間模様があり、(やや弱めの)山岳アクションサスペンスがあります。
単純に晶良と伯斗の宝探しにならず、ひと捻り加えたあとでもうひと捻りしているのが面白いです。
これからも、こういう作品を期待します。
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