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東川篤哉さん「探偵さえいなければ」 [本☆☆]


探偵さえいなければ (光文社文庫)

探偵さえいなければ (光文社文庫)

  • 作者: 篤哉, 東川
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: 文庫



「烏賊川市」シリーズです。ユーモアミステリ短編集です。

「倉持和哉の二つのアリバイ」「ゆるキャラはなぜ殺される」「博士とロボットの不在証明」「とある密室の始まりと終わり」「被害者によく似た男」の5編が収められています。

さまざまな着ぐるみが集う烏賊川市のビッグイベント「ゆるキャラコンテスト」。その準備中に、一人の出場者が胸を刺されて死んでいるのが発見された! 事件解決のリミットはコンテスト開始までの一時間。探偵の鵜飼は真相解明に乗り出すが――。(「ゆるキャラはなぜ殺される」)おなじみ烏賊川市の面々がゆるーく活躍する、大人気ユーモアミステリー傑作集!
(出版社HPより)

莫迦やってるけどしっかりミステリもしています。その両方を楽しめます。

本作は必ずしも鵜飼杜夫探偵が活躍する作品ばかりではないので、タイトルに偽りありです。
また、鵜飼探偵、助手の戸村流平、大家の二宮朱美の3人が揃わないとわちゃわちゃした感じがなくて物足りません。

個人的に「とある密室の始まりと終わり」はイヤなシチュエーションでした。想像しただけでゾッとします。
逆に「ゆるキャラはなぜ殺される」は好きです。トリックもそうですが、剣先マイカをはじめとするゆるキャラたちが殺人事件に遭遇して「中の人」との葛藤に困惑するさまが笑えました。
そして、「倉持和哉の二つのアリバイ」の『烏賊川市系』が事件解決の鍵になっていた伏線にはやられました。

最近は短編集ばかりなので、たまには長編が読みたいです。

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