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若竹七海さん「御子柴くんと遠距離バディ」 [本☆☆]


御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)

御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 文庫



地元の特産甘味とミステリを組み合わせた1話で2度おいしいシリーズ第2弾です。

「御子柴くんの災難」「杏の里に来た男」「火の国から来た男」「御子柴くんと春の訪れ」「被害者を捜しにきた男」「遠距離バディ」の6編が収められています。

長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生。さらには凶刃に襲われて!相棒の竹花刑事は異変を察知し、御子柴のもとに駆けつけるが…。御子柴くんの身に危険と大きな変化がおとずれる、スイーツ&ビターなミステリー第二弾。
(「BOOK」データベースより)

作者の若竹さんは自分が作り出したキャラクターに対してドSだと思います。(あ、葉村晶シリーズでわかってた)

葉村晶シリーズもそうですが、前作から3年が過ぎていて、安楽椅子探偵だった小林警部補は定年されていて、駆け出しだった御子柴刑事もすっかり一人前になり、長野県警のお偉いさんからの「xxという東京で話題のスイーツを送れ」という要望をかわせるようになっています。(刑事的成長ではないような…)

そんな御子柴刑事に降ってわいた災難で閑職に追いやられてしまいますが、警視庁共助課の竹花刑事から持ち込まれる事件を遠隔で操作します。
「遠距離バディ」って竹花刑事のことなんですね。

ミステリも物語展開もよく練られていると思います。軽妙なんですが、理不尽で不条理でダークでヘビーです。登場人物やものごとがやや複雑で途中で「迷子」になりました。

続編あるのかな。

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