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青崎有吾さん「水族館の殺人」 [本☆☆]


水族館の殺人 (創元推理文庫)

水族館の殺人 (創元推理文庫)

  • 作者: 青崎 有吾
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2016/07/28
  • メディア: 文庫



裏染天馬シリーズ第2弾です。「体育館」「水族館」なので「館」シリーズでもあるのか。
推理の緻密さとラノベっぽいキャラクターのギャップにハマりそうです。

夏休みも中盤に突入し、向坂香織たち風ヶ丘高校新聞部の面々は、「風ヶ丘タイムズ」の取材で市内の穴場水族館である、丸美水族館に繰り出した。館内を館長の案内で取材していると、サメの巨大水槽の前で、驚愕のシーンを目撃。な、なんとサメが飼育員に喰ついている! 駆けつけた神奈川県警の仙堂と袴田が関係者に事情聴取していくと、容疑者11人に強固なアリバイが……。仙堂と袴田は、仕方なく柚乃へと連絡を取った。あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。平成のエラリー・クイーンが贈る、長編本格推理。
(出版社HPより)

早々にトリックを見破り、11人の容疑者を少ない手掛かりから絞り込んでいく論理は緻密で見事でした。緻密すぎてよくわからないこともありました。なにしろ11人もいて、それぞれの行動なんて覚えていないんですから(笑)

犯行の動機が正直よくわからなかったです。被害者に対する感情はどうだったのか、なぜターゲットにしたのか、釈然としない読後感でした。

一番の被害者はレモンザメかもしれません(被害鮫?)

体育館の殺人』では控えめだった柚乃の天馬へのツッコミがなかなか激しくなってきました。
「ハルチカ」シリーズみたいで面白いです。

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