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辻村深月さん「家族シアター」 [本☆☆]


家族シアター (講談社文庫)

家族シアター (講談社文庫)

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/04/13
  • メディア: 文庫



様々な家族の形を描いた短編集です。

「「妹」という祝福」「サイリウム」「私のディアマンテ」「タイムカプセルの八年」「1992年の秋空」「孫と誕生会」「タマシイム・マシンの永遠」の7編が収められています。

「家族」で起こる、ささやかな大事件。いま一番旬な作家、辻村深月の最新文庫。息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画。親子共々忘れられない一年となる。しかしその八年後、担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」より)。家族を描く心温まる全7編。
近くにいるから傷つけ合う。遠くにいてもわかり合える。
大好きだけど、大っきらい--読めばきっと、あなたの「わが家」に帰りたくなる。
弟はアイドルオタク、姉はバンギャ。趣味も性格も正反対。犬猿の仲の二人は顔を合わせれば衝突ばかり。ある日、盗み見ている姉のブログに不審な投稿を発見してしまった弟。日に日に覇気がなくなっていく姉の様子が気になって仕方ない(「サイリウム」より)。
息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。「夢は学校の先生」という息子が憧れる熱血漢の担任教師は積極的に行事を企画。親子共々忘れられない一年となる。しかしその八年後、担任のある秘密が明かされる(「タイムカプセルの八年」より)。
真面目な姉を鬱陶しく思う妹。
趣味で反発し合う姉と弟。
うまく息子と話せない父。
娘の考えていることが理解できない母……
あなたの家族もこの中に。家族を描く、心温まる全7編。
(出版社HPより)

いろいろな家族が登場します。

年子の中学生姉妹(真面目な姉とファッションに敏感な妹)、ロックバンドの追っかけをしている姉と地下アイドルファンの弟、優等生の娘と学歴コンプレックスの母、担任の教師の憧れから小学校教師を目指す息子とインドア派の大学准教授の父、普通であることがコンプレックスの姉と宇宙を愛する妹、帰国子女の孫娘と祖父、藤子不二雄を敬愛する若い夫婦。

他人が表面からは窺い知ることのできない密接な関係が構築されるのが家族でしょう。
そこには鬱陶しさや対立や葛藤や無関心もあると思いますが、その先に解消があります。(解消しない場合もありますが)

読み手によって親近感を覚える作品があると思います。
それだけで価値があるのかな、と思いました。

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