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恩田陸さん「EPITAPH東京」 [本☆]


EPITAPH東京 (朝日文庫)

EPITAPH東京 (朝日文庫)

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 文庫



EPITAPHとは墓碑銘、碑文という意味だそうです。
良くも悪くも恩田さんワールドです。

「EPITAPH東京」「悪い春」の2編が収められています。

東日本大震災を経て、刻々と変貌していく《東京》を舞台にした戯曲『エピタフ東京』を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。彼は「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが・・・・・・。
将門の首塚、天皇陵・・・・・・東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「Piece」。徐々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作『エピタフ東京』。吉屋の視点から語られる「drawing」。
三つの物語がたどり着く、その先にあるものとは――。
ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!
(出版社HPより)

エピソードを積み重ねた構成、東京だけでない都市の断面が脚本家Kの視点から描かれます。

Kがたまにバーで出会う「吉屋」という謎の男が面白いです。自分を吸血鬼と語る吉屋の独白の章が挟まれるのですが、むしろこちらのほうが興が乗ります。

例によって(?)最後の最後でブッ飛びました。
『近日公開』なにがしたいのか、わかりません。ヽ('ー`)ノ

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