畠中恵さん「つくもがみ、遊ぼうよ」 [本☆☆]
『つくもがみ貸します』の続編です。
「くもがみ、遊ぼうよ」「つくもがみ、探します」「つくもがみ、叶えます」「つくもがみ、家出します」「つくもがみ、がんばるぞ」の5編が収められています。
江戸は深川。僅かな賃料と引き替えに、何でも貸し出す損料屋の「出雲屋」には、つくもがみという妖怪と化した古道具たちがたくさん!威張りんぼうで、そのくせ友情にあつく、噂話にお茶や焼き芋、いたずらが大好き―主夫婦・お紅と清次のひとり息子十夜と幼なじみの子供らは、つくもがみたちと様々な大騒動を繰り広げ、健やかに成長していく――。
(「BOOK」データベースより)
前作はお紅と清次の(血の繋がらない)姉弟と付喪神たちによるミステリでしたが、今作ではお紅と清次は夫婦になり、一人息子で11歳になる十夜とその幼馴染と付喪神たちが主人公になります。
それぞれの物語は畠中さんらしいものでしたが「しゃばけ」シリーズとの差異化が難しいのではないかと思いました。
それと、付喪神、めんどくせー。「しゃばけ」シリーズに出てくる付喪神のほうが愛嬌があります。