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エム・エイチ・グループさんから株主優待をいただきました 2020春 [株主優待]

ありがとうございます[わーい(嬉しい顔)]

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ラジュニールのシャンプー&トリートメントをいただきました。
https://modshair.co.jp/LP/rajeunir/
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川端裕人さん「声のお仕事」 [本☆☆]


声のお仕事 (文春文庫)

声のお仕事 (文春文庫)

  • 作者: 川端 裕人
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/05/09
  • メディア: 文庫



駆け出し声優を主人公にしたお仕事小説です。タイトルそのまんま、もうちょっと捻ってほしかったです。

「声で世界を変えてやる!」崖っぷち声優の、大きすぎる野望は叶うのか!?
二十代後半、いまだ目立った実績のない声優の結城勇樹。
背水の陣で挑んだ野球アニメ「センターライン」のオーディションでついにレギュラーを摑むが、その役は……なんと犬!?
誰もが身近に感じながらも、知らないことの多い声優の世界に光をあてた、リアリティたっぷり、胸が熱くなるお仕事小説です。
(出版社HPより)

話題になった映画の他はアニメはあまり見ないんですが、それでも声優の人気が高まっているのは感じていました。専門学校もあるそうで。
アイドルの声優さんもいるらしいですね。

トップスターがいれば、芽が出ない人や脇役に徹する人もいるわけで、主人公の結城勇樹もその一人です。
オーディションで勝ち取った役は「犬」なんですが、そこから共演者との交流を通して声優の仕事を見つめ直していきます。

声優という仕事に真摯に向き合う登場人物たちが熱いです。
どんな仕事場なのか、声の仕事以外にどんなことをしているのかなどが窺い知ることができます。

興味深い世界をのぞけました。

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珈琲鳴館の湘南ブレンド”海” [お店]

珈琲鳴館の湘南モールフィル店オリジナルのブレンドコーヒーをいただきました。

https://coffeemeikan.com/news-topics/1099

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強めのコクと苦み、ほのかな甘みを感じます。スタバに近い風味かな。
好みに近い味です。

ご馳走様でした。

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鎌倉 豊島屋の鳩サブレ― 本店限定パッケージ [お店]

鳩サブレ―の本店限定パッケージです。
中は定番の鳩サブレ―。

https://www.hato.co.jp/hato/index.html

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川瀬七緒さん「シンクロニシティ」 [本☆☆]


シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)

シンクロニシティ 法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)

  • 作者: 川瀬 七緒
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/08/12
  • メディア: 文庫



「法医昆虫学捜査官」シリーズ第2弾です。虫たちが遺した痕跡から殺人事件の犯人を追います。
今回もなかなかグロいです。

東京・葛西のトランクルームから女性の腐乱死体が発見された。全裸で遺棄された遺体は損傷が激しく、人相はおろか死亡推定日時の予測すら難しい状態だった。捜査一課の岩楯警部補は、若手刑事の月縞を指名して捜査に乗り出した。検屍を終えてわかったことは、死因が手足を拘束されての撲殺であることと、殺害現場が他の場所であると思われることの2点だった。発見現場に蠅とウジが蝟集していたことから、捜査本部は法医昆虫学者の赤堀涼子の起用を決定する。赤堀はウジの繁殖状況などから即座に死亡推定日時を割り出し、また殺害状況までも推論する。さらに彼女の注意を引いたのは、「サギソウ」という珍しい植物の種が現場から発見されたことだった。「虫の知らせ」を頼りに、法医昆虫学者が事件の解明に動き出した。
(出版社HPより)

今回もコアでマニアックな虫の知識をベースに法医昆虫学者の赤堀涼子と岩楯刑事が難事件を解決します。
ハッチョウトンボの性モザイクって、川瀬さんはどういう情報の仕入れ方をしているんでしょうか。

岩楯刑事の相棒が所轄警察署の月縞刑事に代わりますが、彼は彼で今時な若者で面白くも成長する姿が頼もしくもあります。
赤堀先生、岩楯刑事、月縞刑事の組み合わせの妙がシリアスでグロい物語を中和させてくれています。

捜査のフェーズとどこか田舎に移住した青年と地元の女性との出会いのフェーズが交互に描かれて、やがて収束していくのですが、結末は切ないです。
更には殺人の動機が命の「値段」というのはやり切れないものがあります。


「虫屋」と呼ばれる人たち(の全てではないでしょうが、心無い人たちによって全体の印象が悪くなる典型例)がコレクションにのめり込む余り愛するはずの希少な虫たちを絶滅に追い込む姿は浅ましさすら覚えます。
(鉄腕ダッシュで蛍が棲息する某里山を紹介したときに場所を特定されないようにあちこちにボカしが入っていたのはそのせいか)

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伊坂幸太郎さん「サブマリン」 [本☆☆]


サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/04/16
  • メディア: 文庫



チルドレン』の続編です。
10年以上前の作品だったので記憶が曖昧で、まったく別ものとして読みました。

家庭裁判所調査官の武藤は貧乏くじを引くタイプ。無免許事故を起こした19歳は、近親者が昔、死亡事故に遭っていたと判明。また15歳のパソコン少年は「ネットの犯行予告の真偽を見破れる」と言い出す。だが一番の問題は傍迷惑な上司・陣内の存在だった! 読み終えた瞬間、世界が少しだけ輝いてみえる大切な物語。
(出版社HPより)

前作が連作短編集だったのに対して本作は長編ということ、ベースにあるのが棚岡という少年が引き起こした無免許運転での死亡事故の背景を調査するということでやや展開に起伏が欠けた感がありました。

それでも武藤が家庭裁判所調査官として事件の調査や事件に関わった少年たちと向き合うなかで突き当たる壁や葛藤を、普段ははた迷惑なだけの上司の陣内が数々の「名言・迷言」とともにフォローするシーンは面白くもあり、絶妙でもありました。

「悪いことをした人間は殺しても罪にならないか」「故意でなければ人を殺しても罪に問われないか」といった答えの出ない問いが続きます。
罪と罰といった白黒つかないシンプルでない問題は現実的でもあります。

伊坂さんらしく楽しくも考えさせられる作品でした。

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樋口有介さん「風景を見る犬」 [本☆☆]


風景を見る犬 (中公文庫)

風景を見る犬 (中公文庫)

  • 作者: 樋口 有介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2016/09/21
  • メディア: 文庫



沖縄、夏、幼馴染、殺人、美女…と沖縄以外は樋口さんのテンプレート…安定の極みです。

那覇市大道の栄町にある売春宿の息子・香太郎は、高校最後の夏休みに近所のゲストハウスでバイトをする。悠々自適なマスター、個性的な美女たちに囲まれ、それなりに充実した毎日を過ごしていた。そんな中、栄町界隈で殺人事件が発生。当初、金の絡む単純な構図に思えた事件は、十八年前のある秘密が引き起こした悲劇だった―。
(「BOOK」データベースより)

観光客向けの表面的な沖縄ではない、裏通りの沖縄が舞台です。アウトサイダー(というほど危険ではなく)やダークさ(というほど闇ではなく)を感じないのは沖縄という気候や習俗のせいでしょうか。
池上永一さんの描く沖縄の物語ほど土着性は低いかな。

表向きはスナック、裏では売春宿を営む「さつき」に暮らす香太郎が夏休みの日常の中で起こった殺人事件に遭遇します。
栄町のスナックのママの殺人事件に続いて、香太郎のバイト仲間が殺害されるに及んで真相を突き止めるべく調査を開始します。
過去に遡って複雑な人間関係が引き起こした背景が明らかになります。

イケメンで女の子にもてるのに、ニヒルで老成した香太郎はいつもの樋口さん作品の主人公らしく。ヒロイン役がはっきりしないのですが、同級生の彩南、香太郎を振り回す柑奈、香太郎がからかう朋実と美女揃いです。
それと、香太郎の母親がいい味を出しています。

沖縄弁が呑気っぽさを感じさせ、しょーもないギャグがヘンなツボに入りました。
樋口さんの作品で一番笑わせられたかも。

終幕の香太郎と彩南の空港でのシーンは香太郎の優しさを感じてしまいました。

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小林泰三さん「アリス殺し」 [本☆☆]


アリス殺し (創元推理文庫)

アリス殺し (創元推理文庫)

  • 作者: 小林 泰三
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: 文庫



『不思議の国のアリス』の世界を巧妙に取り込んだファンタジーミステリです。
大逆転劇に「そうきたか」と唸ってしまいます。

大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。ハンプティ・ダンプティの墜落死に遭遇する夢を見た後大学に行ってみると、キャンパスの屋上から玉子という綽名の博士研究員が墜落死を遂げていた。
次に亜理が見た夢の中で、今度はグリフォンが生牡蠣を喉に詰まらせて窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死する。
夢の世界の死と現実の死は繋がっているらしい。
不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、思わぬ展開からアリスは最重要容疑者にされてしまう。もしアリスが死刑になったら、現実世界ではどうなってしまう? 彼女と同じ夢を見ているとわかった同学年の井森とともに、亜理は事件を調べ始めるが……。邪悪で愉快な奇想が彩る、鬼才会心の本格ミステリ
(出版社HPより)

現実世界の人間が『不思議の国のアリス』のキャラクターのアバターとなり、アバターの死が現実世界での死に繋がってしまいます。
そして、連続殺人が発生し、アリスは真犯人を探します。

現実世界の誰がどのキャラクターなのか、ハンプティダンプティ=王子玉男、蜥蜴のビル=井森というふうに暗示されているかと思いきや、それは初めだけ。真犯人の推理と合わせてキャラクター探しもするという二重にミステリが楽しめました。

『不思議の国のアリス』は読んだことがないんですが、不思議の国の住人たちの会話はトンチンカンで笑えるのですが、度を過ぎると冗長で散漫な印象を覚えました。原作もこんな感じなんでしょうか。

真犯人の告発はややご都合主義では?と思いました。
けれども、叙述トリックは巧妙に構築されていて最後まで読まないと真相が明らかにならず翻弄され続けました。

終盤のグロさは小林さんの真骨頂ですが、そこまでしなくても。。。読んでいて「うわぁ」と本を閉じてしまいそうになりました。

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米澤穂信さん「いまさら翼といわれても」 [本☆☆☆]


いまさら翼といわれても (角川文庫)

いまさら翼といわれても (角川文庫)

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/06/14
  • メディア: 文庫



待ちに待った古典部シリーズ第6弾です。
前作『ふたりの距離の概算』から6年。キャラ設定もすっかり忘れていました。

「箱の中の欠落」「鏡には映らない」「連峰は晴れているか」「わたしたちの伝説の一冊」「長い休日」「いまさら翼といわれても」の6編が収められています。

「ちーちゃんの行きそうなところ、知らない?」夏休み初日、折木奉太郎にかかってきた〈古典部〉部員・伊原摩耶花からの電話。合唱祭の本番を前に、ソロパートを任されている千反田えるが姿を消したと言う。千反田は今、どんな思いでどこにいるのか――会場に駆けつけた奉太郎は推理を開始する。千反田の知られざる苦悩が垣間見える表題作ほか、〈古典部〉メンバーの過去と未来が垣間見える、瑞々しくもビターな全6篇。
(出版社HPより)

それぞれの作品で古典部の各部員にスポットライトが当たります。
高校生活の中で起こる謎解きに加えて奉太郎の過去(省エネをモットーに至った理由)にもスポットライトが当てられます。

特に表題作は秀逸だと思いました。
あの責任感の塊のような千反田がイベントの主役を前にして失踪してしまいます。
その理由と背景(完全に説明されたものではありませんが)はこのシリーズの転換点になるのかもしれません。

奉太郎たちも高校2年生。進路を考える時期にきていて(『わたしたちの伝説の一冊』はまさにそれ)、そういう意味合いを含んだ短編集だと思いました。

なんといっても古典部員4人(奉太郎、える、里志、摩耶花)のキャラクターが魅力的に描かれています。
摩耶花が奉太郎に抱いていた嫌悪感も誤解で、更には級友を救う行為だったことに対する敬意に変わる場面は胸が熱くなりました。(それに対して奉太郎が頬を赤くするシーンもいいです)

続編が楽しみです。

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佐藤亜紀さん「スウィングしなけりゃ意味がない」 [本☆☆☆]


スウィングしなけりゃ意味がない (角川文庫)

スウィングしなけりゃ意味がない (角川文庫)

  • 作者: 佐藤 亜紀
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 文庫



佐藤亜紀さんでないと書けない作品です。
それまでの作品に見られたようなファンタジー要素のない、(おそらく)史実に沿った第2次世界大戦期のナチス政権下のドイツの空気すら感じられるようです。

1940年代、ナチス政権下のドイツ。
金もあるし、暇もある。
無敵の悪ガキどもが、夢中になったのは敵性音楽のジャズだった――!

1939年ナチス政権下のドイツ、ハンブルク。軍需会社経営者である父を持つ15歳の少年エディは享楽的な毎日を送っていた。戦争に行く気はないし、兵役を逃れる手段もある。ブルジョワと呼ばれるエディと仲間たちが夢中なのは、”スウィング(ジャズ)”だ。敵性音楽だが、なじみのカフェに行けば、お望みの音に浸ることができる。ここでは歌い踊り、全身が痺れるような音と、天才的な即興に驚嘆することがすべて。ゲシュタポの手入れからの脱走もお手のものだ。だが、そんな永遠に思える日々にも戦争が不穏な影を色濃く落としはじめた……。一人の少年の目を通し、戦争の狂気と滑稽さ、人間の本質を容赦なく抉り出す。権力と暴力に蹂躙されながらも、“未来”を掴みとろうと闘う人々の姿を、全編にちりばめられたジャズのナンバーとともに描きあげる、魂を震わせる物語。
(出版社HPより)

10代の少年ができることかどうかはともかく、ジャズを聴き、踊る、ただそれだけに情熱をかける少年たちが描かれます。
初めは鼻持ちならない金持ち連中と思い、次第に様々な境遇の少年たちを組んで体制(ゲシュタボやヒトラーユーゲント、親衛隊)に反逆し始めることで痛快さを覚え、やがて空爆により多くのものを失い、虚無の中で終戦を迎え、自由、開放、喪失感それらがないまぜになったやるせなさをひしひしと感じました。

BBCのラジオ放送に耳を傾け、ラジオの感度を上げるためにチューニングをし、そこからレコードを作って密売してしまうように、行動原理の中心にジャズがあります。そこには金持ちも貧乏もなく、政治理念の右左もなく、アーリア民族もユダヤ民族の隔てもありません。けれども「音楽の前では平等」とかイデオロギーをふりかざすこともありません。
自然で自由で規制されない経済主義とでもいいましょうか。

決して戦争の悲惨さを訴えるのがテーマではありませんが、ラストにいいようのない幸福感と虚脱感と無常さを覚えました。


ドイツ全土ではなくハンブルグだけが降伏するなんてことがあったんですね。大阪だけが降伏するようなイメージですかね。

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