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大山 誠一郎さん「アリバイ崩し承ります」 [本☆☆]


アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)

アリバイ崩し承ります (実業之日本社文庫)

  • 作者: 大山誠一郎
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2019/11/25
  • メディア: 文庫



テレビドラマの原作と知り、読んでみました。キャラクター設定や時乃の扱いはドラマのほうがいいですね。

「時計屋探偵とストーカーのアリバイ」「時計屋探偵と凶器のアリバイ」「時計屋探偵と死者のアリバイ」「時計屋探偵と失われたアリバイ」「時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ」「時計屋探偵と山荘のアリバイ」「時計屋探偵とダウンロードのアリバイ」の7編が収められています。

美谷時計店には、「時計修理承ります」だけでなく「アリバイ崩し承ります」という貼り紙がある。「時計にまつわるご依頼は何でも承る」のだという。難事件に頭を悩ませる捜査一課の新米刑事は、アリバイ崩しを依頼する。ストーカーと化した元夫のアリバイ、郵便ポストに投函された拳銃のアリバイ、山荘の時計台で起きた殺人のアリバイ…7つの事件や謎に、店主の美谷時乃が挑む。あなたはこの謎を解き明かせるか?
(「BOOK」データベースより)

「時計にまつわるご依頼は何でも承る」という祖父のポリシーを受け継いだ美谷時乃が、ひょんなことから美谷時計店とアリバイ崩しを知った新米刑事が持ち込む様々な難事件を解き明かします。

ミステリですので、あくまで「アリバイ崩し」がメインです。

新米刑事の「僕」が捜査情報を一般人に明かしてしまうという公務員倫理規程違反に悩みながらも迷宮入りしかけた事件を解決すべく時乃に「アリバイ崩し」ときには「アリバイ探し」を持ち込みます。
事件の経緯の説明で5分の4ほどのボリュームを使い、時乃が2行で解決、残りはエピローグです。

「アリバイ崩し」をパズル遊びと捉えればこの展開でもいいと思うんですが、物語を楽しみたいので個人的にはもう少し人を描いてほしいなと思います。
(その意味ではドラマのほうが人物造形はしっかりしていたかなと思います)

続編もあるようなので期待します。

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