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持ち上げられて落とされて ~親善試合 対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦 [サッカー!]

これが本来の欧州サッカーでしょう。それでも、フランスで今月開催のEURO2016には出場していない国ですし、ベストメンバーではないチーム(Bチームとの話も)だったそうで、やはり世界とはまだまだ距離が遠いです。

ブルガリア代表に快勝しましたが、そこで浮かれることなく、結果的によかったのではないかと思います。
スポーツ紙やテレビ局はあてになりませんね。表面的に勝った負けた、誰それがゴールを決めただけです。
結果にとらわれず、いいプレーには賛辞を、悪いプレーには批評をしなければ、ライト層を含めた見る側の眼も養われませんし、本当のサッカー文化が根付かないように思います。

攻撃的な中盤の選手を浅野選手・清武選手・宇佐美選手と並べて、右SBに酒井高徳選手に変えた布陣は第1戦と違ってダイレクトパスと流動性の高い攻撃ではなく、浅野選手のスピードと宇佐美選手のドリブルによる突破を主体とした攻撃になっていました。
特に宇佐美選手の密集地帯でも果敢にドリブルを仕掛ける姿勢はよかったと思います。再三のチャンスを演出していました。まあ、その再三のチャンスを外す人がいたわけですが。。。

一方で中盤での自由度は著しく低下していたと思います。
とにかく相手の寄せが早かった。それもガタイのいい身体をゴリゴリ当ててきます。1トップの岡崎選手は何度も潰されていました。ボランチの柏木選手はブルガリア代表戦のような効果的なパスが見られませんでした。
その中で長谷部選手はクサビを打ち込むような縦パスを何度も通していました。

そして奪ったらカウンター。屈強なFWに預けてサポートに走ったり、スペースを使ったりとその攻撃はシンプルながらも脅威でした。
ボールを奪われたらすぐさま奪い返す。そのために日本代表はカウンターに移れずに攻撃を遅らせられていました。
それはボスニア・ヘルツェゴビナ代表のストロングポイントであり、その体現でした。

それでも前半はコンパクトな陣形を保っていましたが、後半になってからは競り負けることも多くなり、自由にパスを回されるシーンも多かったです。確かに失点シーンはCBに責があるものでしたが、チーム全体として対応が後手に回っていた原因があると思います。

フィジカルの問題はいまに始まったことではなく、これからも抱えていく課題だと思っています。
であれば、守備面ではコンパクトな陣形を保って集団でボールを奪い、攻撃に転じてはピッチの幅を使ったダイレクトパスと流動性の高い動きでゴールに迫るというサッカーを追及するしかないのではないでしょうか。(更にいえば(ゴールにつながる決定力という確率が高くないので)多くの決定機を作り出して母数を大きくする)

付け加えるなら20歳前後の若い選手が海外に出て、コンスタントに出場機会を伸ばして日本代表チームの底上げを図ってほしいです。

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差し引いて考えるべき ~親善試合 対ブルガリア代表戦 [サッカー!]

7-2というスコアでしたが、相手の出来にクエスチョンがつくものだったと思うので、額面通りに受け取るべきではないと思います。
興行的にはよかったんじゃないでしょうか。

物見遊山で来たわけではないでしょうが、特に前半のブルガリア代表の出来はよくなかったと思います。
欧州シーズンは終わったばかりですし、はるばる日本までやってきたコンディションとモチベーションがどれほどのものだったかを差し引いて考えねば、と思いました。

それでも日本代表として目指す方向のサッカーができていたのではないかと思います。

CFに岡崎選手、中盤のアタッカー陣に小林選手、香川選手、清武選手を並べた布陣はダイレクトパスを効果的に使った流動性のある攻撃を見せます。
空いたスペースにSBの酒井選手や長友選手がオーバーラップをかけます。
ボランチの長谷部選手、柏木選手からは高精度のパスが出ます。
平均身長182センチと大柄なブルガリア代表を崩すにはこれしかないと思える最適解だったと思います。

先制点はオフサイドぎりぎりでの飛び出しを見せた岡崎選手と、ピンポイントのパスを通した柏木選手との意思の合ったプレーでした。
その後も相手にプレスする時間を与えない素早い攻撃で点を積み重ねます。

守備でも攻守の切り替えが早く、コンパクトな陣形を保っていました。前半は前線からの相手のパスコースを切ったぷレッシングが効果的だったと思います。
後半になると全体的に運動量が落ちたせいか、ブルガリア代表が喝を入れられたせいか、拮抗する印象を受けました。ペースのメリハリをつけることがチームとしての課題でしょうか。

それだけに2失点がミスによるカウンターを受けたことが原因だったのは反省点だと思います。
それ以外にも、簡単に飛び込んでかわされてピンチを招くシーンもあり、軽率さが命取りにならなければいいと感じました。

次戦はハリルホジッチ監督の祖国ボスニア・ヘルツェゴビナとです。
この試合のようなパフォーマンスを発揮したらいいゲームになるんじゃないでしょうか。

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現在の立ち位置 ~トゥーロン国際大会 対U-23イングランド代表戦 [サッカー!]

改めて、現在のU-23日本代表の置かれた場所が確認できた大会だったと思います。

大会を通して、チームとしても個々の選手にしても、やりたいことの半分もできていなかったのではないでしょうか。
リオ五輪アジア最終予選までは内容が悪くても結果を出していたのですが、結果も内容も伴わなかったことは、逆に言えば本番に向けてどう戦うかが明確になったのではないでしょうか。ワールドカップ南アフリカ大会に臨んだ日本代表のように。

CB三浦選手までが故障して、最終ラインは人がおらず、ボランチの喜田選手がCBに入るというスクランブル体制でした。身長170cmほどのCBというのはさすがにどうかな、と思いましたが自分の強みを活かして無難にこなしました。相手がウィークポイントと捉えて高さ勝負をかけてこなかった面はありますが。
終盤には同じくボランチの井手口選手が左SBに入りました。ポリバレントさを発揮できた、と前向きに捉えるべきでしょう。

その一方で、この試合でも失点してしまいました。サイドを突破されて、ペナルティエリアで相手選手を倒してしまいPKを与えてしまいました。
全ての試合で失点している、これこそ一番の反省点だったと思います。
堅守速攻こそがこのチームのスタイルだったはずだからです。
まあ、ボランチの遠藤選手が不参加だったり、最終ラインの選手がことごとく故障してしまったという事情はあるにせよ。だからこそ、絶好のアピールの場だったはずなのですが…。

また、プレスの掛け方にも稚拙さがありました。前線からプレスを掛けるのですが、全体として連動していなかったり、サイドに追い込んだのにFWの選手がパスコースを開けてしまったために後ろに戻されたり。
複数で相手を囲んだのに突破されるというシーンも再三ありました。
守備に関しては、約束事の確認と徹底が改めて必要でしょうね。

攻撃に関しても、相変わらずパスやシュートの精度に問題がありました。
直ぐに改善される問題ではないだけに、根が深いです。
得点する確率が低いなら「××な鉄砲も~」式に母数(シュート)を増やせばいいのですが、チームのスタイルとして圧倒的な支配ができるわけではないので決定力を上げなければなりません。
悩ましいところです。

手倉森監督とスタッフは選手の見極めと手薄なポジションの認識、オーバーエイジの候補者選定ができたと思います。いよいよチーム作りが本格化します。

選手は、選ばれるつもりで怪我に注意しながらも残された時間をフィジカルとスキルの向上に努めてほしいです。

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内容が伴わない ~トゥーロン国際大会 対U-23ギニア代表戦 [サッカー!]

2-1で勝利を挙げましたが、攻守ともに内容はお粗末でした。

良かったのは得点シーンだけ、という印象です。GKとDFの間に速くて低いクロスを上げた三丸選手と、それをダイレクトで合わせた富樫選手の先制点。狙いすましたシュートを放った南野選手の追加点。

ただ、それもパラグアイ代表やポルトガル代表の守備と対峙したら通用したか、という疑問はあります。
ギニア代表の守備は組織だっていたとはいえず、日本の選手がドリブルで仕掛けるとズルズルとディフェンスラインを下げてしまうもので、スペースが使える状態でした。
その辺りを差し引いて考えないと、次のイングランド代表戦でボコボコにされてしまうかもしれません。(相手は予選突破を決めているので無理はしてこないでしょうが)
繰り返しですが、ラストパスやシュートの精度の問題が大きいと思います。

選手を交代させながら臨んだ後半は攻撃の形ができていませんでした。
また、ゴール前までボールを運びながら、シュートへの意識の低さは相変わらずで、それまで対戦したパラグアイ代表、ポルトガル代表、ギニア代表の選手のプレーと比較してしまい歯がゆさを感じました。

守備に関しても、外国人選手に順応できている選手もいれば、不安定なプレーやイージーミスでピンチを招く選手もいました。
失点シーンもセーフティ・ファーストの原則を守っていれば防げたプレーでした。
1失点で済んだものの、相手のプレー精度の粗さに助けられた面はあると思います。

(特に最終ラインは怪我人続出で)連戦で疲労が蓄積していることもあるでしょうが、そういった「最後のところ」で戦える選手がリオ五輪代表として生き残るように思います。
その意味ではゴールラインぎりぎりで体を張ったプレーで失点を防いだシーンは素晴らしかったです。

手倉森監督やコーチ陣の中では選手の見極めというものはある程度できているとは思いますが、最終戦に向けて最後のアピールをしてほしいと思います。

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足が曲がってんの? ~トゥーロン国際大会 対U-21ポルトガル代表戦 [サッカー!]

学生時代、イージーなシュートをミスすると、「足、曲がってんのか~」とヤジを飛ばされたことを思い出しました。

第1戦もそうでしたが、ラストパスやシュートの精度が低すぎます。
ゴールに流し込むだけという場面がいくつもありました。
最低限、ゴール枠に飛ばせばなにかが起きることが期待できるのですが、枠にも飛ばなければなんにもなりません。
かつて、とんでもなく難しいシュートは決めるのに、超簡単なシュートを外す日本代表選手がいましたが、決めるだけマシだなと思いました。

ポルトガル代表がパラグアイ代表のようにしっかりと守備ブロックを作って、プレスをかけてくることがなかったため、ボランチの大島選手から効果的なパスが配給されていました。オナイウ選手のタメ、浅野選手の裏への飛び出し、サイド攻撃といったバリエーションも増えていたと思います。ダイレクトパスでの局面突破のシーンも見られました。

反面、個々人のスキルの精度の低さも目に付きました。
競り合いでのボールキープやシュート前のファーストタッチできちんとボールを置けるといったことは本当の意味でのスキルといえるのではないかと思います。そこでボールを奪われるというのは実戦の場であるJリーグのぬるさゆえのように感じます。あるいは所属クラブで出場機会を得ていない理由なのか。
サイド攻撃についてもクロスのタイミングや質がワンパターンで、中央で跳ね返されていました。

守備に関しては囲い込みとチャージができていたと思います。
ただし、そこから奪い切るまではいかず、ショートカウンターからの得点シーンを作り出すまでにはいきませんでした。それはリオ五輪最終予選でも見られたことであり、一朝一夕にできるとは思っていません。

失点シーンに関していえば、ダイレクトパスでバイタルエリアに侵入してきた選手がボレーで決めたシュートは見事としかいいようがありません。
強いて言えばボランチが相対した場面で間合いを詰め切れていればパスコースが限定され、縦パスに対して対応できたかもしれません。ただし、Jリーグと世界の違いという部分があるので難しいところではあるのですが…。


ゴールエリアでの相手のハンドと、富樫選手のオフサイド(ボールに関与したのは鎌田選手で、オフサイドポジションにはいませんでした)は明らかに誤審ですね。主審から見えなくても副審(線審)からはみえたはずで、副審の誤審といえるでしょう。
選手たちや手倉森監督はもっとアピールしなければ。主審に詰め寄って、副審の意見を引き出すくらいしないといけない場面だったと思います。

このシーンに関しては解説者とアナウンサーの遣り取りが笑えました。
解「ミロ主審のフルネームはチャント・ミロですかね」
ア「…調べておきます(笑)」

放送中にフルネームがなんだったのかは聞けませんでした。
もしフルネームを調べてきてたら、「マジメか!」というツッコミがはいったでしょう。


2戦連敗となってしまいましたが、内容は少しずつよくなってきていると感じます。
次戦は結果も出してほしいと思います。

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できなかったこと>できたこと ~トゥーロン国際大会 対U-21パラグアイ代表戦 [サッカー!]

予想以上に差があった試合だったと思います。

南米のパラグアイ代表は強国に囲まれているせいか、したたかなサッカーをする印象があります。決して華麗なテクニックを披露するわけでもなく、テンポのいいパスワークで崩すわけでもなく。それでいて、しっかり勝ち切るリアリティさがあるように感じます。

普段よりも低い位置でのカメラアングルのせいか、ピッチがとても狭く感じました。

パラグアイ代表はしっかりと守備ブロックを構築し、ラインコントロールをしながら的確なプレスをかけていました。ボランチに圧力をかけて自由にさせないでディフェンスの裏を狙うパスを出させない。起点を作ろうとする前線の選手に厳しい当たりでボールを奪う。そしてシンプルに前へボールを運ぶ。
ボールを持たせされていた、そんな印象です。
日本代表のプレーが消極的に映ったのも、裏を返せば相手の守備がしっかりしていたということかもしれません。もっと相手のマークを剥がす動きや、しっかりとボールを収めるプレーが求められたということでしょうか。

とにかくリズムが悪かったです。ダイレクトプレーが繋がることは皆無でした。
足元で受けて、ルックアップして、相手を探す。そんなプレーに終始していたように思います。
自力で突破できる選手が少ない分、流動的な動きで相手のマークを外して、ワンタッチパスで相手DFの崩すというのが日本サッカーの生命線だと思っていました。それができないことは手詰まりを意味するように感じました。

サイド攻撃も機能していたとは思えませんでした。
気になったのは、右サイドでSHがボールを持ったときに体が内向き(タッチラインに背を向ける)になることでした。そのためにオーバーラップしたSBに出せない体勢になってしまい、攻撃のパターンが減るだけでなく相手DFのポジション取りも楽になっていたように思えたことです。

後半になって交代出場したオナイウ選手がポストプレーをこなして流れが変わったことを考えると、スタメンに浅野選手と富樫選手という似たタイプの2人を起用した手倉森監督の人選ミスもあるかと思います。

そうはいってもノーチャンスというわけではなく、再三の好機を逃し続けたのも敗因と言えるでしょう。

失点に関して言えば、ミスの連鎖という他なく、失点シーン以外にもパスの出しどころがなくてボールロストする場面が多くあり、パスを受ける側のポジショニングの工夫で対処できた気もします。
全体的にバタバタしている感がありました。

更にCB岩波選手とSB亀川選手が故障離脱というアクシデントに見舞われました。故障者続出のディフェンスラインですので、できるだけ軽傷であることを祈ります。

次戦はU-23ポルトガル代表です。この試合以上に押し込まれることが予想されますので、カウンター一閃で勝利を収めてほしいです。

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最終予選は苦戦必至 ~W杯2次予選 対シリア代表戦 [サッカー!]

5-0というスコアだけ見ると快勝ですが、褒められた内容ではなかったと思います。
失点し、接戦になってもおかしくない試合だったと思います。(経験のある選手たちなので浮足立つことはなかったと思いますが)

前半だけで決められる試合でした。相手GKのファインプレーに阻まれたものもありましたが、酒井選手や本田選手のシュートはフリーだっただけに決めなければならなかったものでした。
2次予選は相手の足の止まる後半に得点を挙げているのですが、選手にはそれでよしとしないでほしいと思います。

確かに2点目となる香川選手のボレーシュートはトラップから反転、シュートまでの一連の流れが美しいものでしたが、相手のミスがきっかけとなったものでした。
山口選手の負傷退場のあと、動揺したわけでもないのでしょうが、双方にミスが目立ちました。
得点に結びつけたのが日本代表で、結びつかなかったのがシリア代表、というだけでした。

追加点は前掛かりになった相手のスペースを衝いたもので、得点そのものは素晴らしいものでしたが、粗くなった相手の守備網を差し引いて考える必要があると思いました。

意外だったのはボランチに原口選手が入ったことでした。
ある程度フィジカルがあり、長短のパスが操れて、ゴール前に飛び出していける清武選手が起用されるのではと思っていたのですが、より攻撃的な原口選手が交代出場しました。
守備のバランスとか、攻撃の芽を摘み取るということはできませんでしたが、激しく守備をし、ドリブルでスペースに持ち上がり、何度もフリーランして5点目をもぎ取りました。
サイドやトップ下で起用されていますが、ハリルホジッチ監督の期待の表れかもしれません。次はサイドバックかな?

最終予選を見据えると、守備の不安定さが気になりました。
シリア代表は狙い通りのカウンターを仕掛け、前掛かりになっていた日本代表はそれに十分な対応をすることができませんでした。
目立ったのはマークのずれでした。そのために再三裏を取られ、シュートに持ち込まれていました。
GK西川選手の好セーブがなければ2~3点は失っていたと思います。

バランス、リスクマネジメント、ラインコントロールなど選手の間で問題点は明らかになっているようなので、親善試合と最終予選で修正をしてほしいと思います。

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岡崎選手って… ~W杯2次予選 対アフガニスタン代表戦 [サッカー!]

Jリーグの頃から見ていますが、岡崎選手って凄く上手くなりましたね。あんなターンから切り返してのシュートができるなんて! 所属クラブでのオーバーヘッドシュートも凄かった。
ドイツ、イングランドでもまれるだけで、あんな技術がつくんでしょうか。本人の努力もあるのかもしれませんが、まだまだ伸びそうですね。

攻めているのになかなか先制点が入らない状況を岡崎選手が打ち破ってくれました。
そこからは2列目の飛び出し(金崎選手の浮き球でのフリックが見事でした)からの追加点、サイドから、セットプレーからと様々なバリエーションでの得点が生まれました。

相変わらずクロスの精度や質に課題があったようですが、攻撃では相手を圧倒していましたし、貪欲に(特に金崎選手が)シュートを打っていました。

ボールを失ってからの攻守の切り替えも早かったです。

最終予選進出を決めましたが、対戦相手を考えれば順当であり、最終予選を見据えたチーム作りが体現できているかどうかが気になるところです。

その意味では次戦のシリア代表は恰好の相手と言えそうです。

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やぁったーーーーーっ ~リオ五輪最終予選 対韓国代表戦 [サッカー!]

U-23選手権優勝おめでとうございます[exclamation×2]

2点を先制されたときは、もうダメだと思いました。

それとともに、これまで先制した試合しかしてこなかったので、反発する力があるのか見てみたいという期待もありました。

浅野選手の交代がスイッチでした。高い位置でボールを奪って、矢島選手から浅野選手へのスルーパス、これをゴールに流し込みました。
相手の陣形が整っているとなかなかシュートまで持ち込めなかったので、得点があるとするならショートカウンターしかないと思っていました。見事にハマりました。

その余韻も冷めやらぬうちに、今度はサイド攻撃から矢島選手がヘディングで同点弾です。山中選手のタイミグを外したクロスと、スッと相手の前に抜け出した矢島選手のポジション取りが合いました。タイ代表戦の矢島選手のゴールのリプレイを見ているようでした。

決勝点もカウンターからでした。
中島選手からのワンタッチのパスに、浅野選手がいったん相手DFに体をぶつけて、入れ替わることで上手く抜け出しました。何気ないプレーですが、こういうプレーができると世界でも通用するんじゃないかと思います。

それまで空回り気味だった浅野選手ですが、ここ一番で大仕事をしてくれました。

どれも縦にシンプルに速い攻撃で、このチームの特徴がよく出ていたと思います。


とはいえ、半年後のオリンピックのことを考えると課題山積だと思います。

勝ったものの、攻撃は激しいプレスに晒されるとボールキープやパスといった基礎技術も覚束なくなる有様は非常に気掛かりです。ドリブル時のボール離れの悪さも目に付きました。
久保選手くらいでしょうか、孤軍奮闘していたのは。
テレビ解説でも言っていましたが、韓国代表が後半になってスタミナ切れをおこさなければ、あるいは試合を終わらせるべく守備的に切り替えたなら奇跡的な逆転劇はなかったと思います。

守備でも相変わらずプレスは効きませんでした。
2失点目は、それまで防波堤のように最終ラインで食い止めていたCBが引き出されたシーンでした。
このままの守備ではパス回しに長けた相手と対戦した場合、崩壊するように思います。

プレスが効かないのも、攻撃の組み立てや連動したパス回しが続かないのも、ポジション取りと距離に問題があるように思います。
チームとしての約束事というのもありますが、選手個人の能力によるところが大きいと思います。
適切なポジションが取れていれば、攻撃でも守備でももっと楽に余裕をもってプレーできると思います。個人のレベルアップがチーム力の向上につながると思います。

ポテンシャルのある選手たちだと思いますので、まずは所属クラブで出場機会を得て、オリンピック代表の18人に選ばれるように頑張ってください。

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鳥肌シュート ~リオ五輪最終予選 対イラク代表戦 [サッカー!]

リオオリンピック出場決定[exclamation] おめでとうございます[exclamation×2]

「ドーハの悲劇」を知らない世代なんですね ・_・;

イラク代表は確かに強かったですが、イラン代表と同じように粗さが目立ちました。シュートの精度の低さに助けられた面はあると思います。
それととにもこの大会を通して粘り強い守備で踏ん張っていました。試合をこなすことで最終ラインを高く保ち、ロングボールをはね返し、セカンドボールを拾うという修正ができていました。
そうはいってもプレスの網は粗くて、1対1では相手の鋭い切り替えしに振り切られることも度々でした。

耐えに耐えてのカウンターが今回も活きました。
左サイドを鈴木選手が疾走し、GKとDFの間に絶妙なグランダーのクロスをあげます。飛び込んだ久保選手はスライディングしながらも難しいバウンドのボールを足先で押し込みました。
高いポゼッションで試合を支配することはできなくても、スピードのあるアタッカーが揃っている特色を活かしたゴールでした。

しかし、同点ゴールを奪われてしまったのも鈴木選手がCKのボールをヘディングで後ろに逸らしてしまったもの。鈴木選手は相手の最終ラインが見渡せる大外の位置にいながら再三オフサイドに引っ掛かっていました。
スピードと高さに恵まれている選手なのですから、強靭さと確実なプレーを備えてほしいと期待します。

先制ゴールを決めた久保選手は2トップの布陣ではありますが、どちらかというと縦に2人並ぶ感じで相手DFとボランチの間のスペースでボールを収めていました。これでサイドやボランチが攻撃参加するタメができていました。

この試合では選手の距離感がよく、パス交換がスムーズでしたし、相手ボールになった時の攻守の切り替えからのプレスが早かったです。(プレスが効いていたかどうかは別にして)

特に右サイドでドリブルの仕掛けあり、スルーパスありと相手の守備を崩せていました。
決勝点も南野選手が上げたクロスをGKがパンチングして、こぼれ球を原川選手が糸を引くようなシュートを決めたものです。
後半アディショナルタイムのきれいなシュートは鳥肌が立ちました。

そのままタイムアップを迎え、晴れてリオオリンピックへの出場決定です。
けれど、世界と戦うには足りないものが多いと思います。プレーの精度という点では対戦する選手はアジアの比ではないでしょう。
チームとしての攻守両面の決まりごとを突き詰める必要があると思いますし、選手個々のレベルアップも必要だと思います。

まだ決勝が残っています。相手は韓国代表です。
相手が日本となると目の色が変わる相手ですが、余計なプレッシャーから解放されて、各自がそのポテンシャルを見せて優勝してほしいと思います。

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