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大倉崇裕さん「福家警部補の再訪」 [本☆☆☆]


福家警部補の再訪 (創元推理文庫)

福家警部補の再訪 (創元推理文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/07/20
  • メディア: 文庫



NHKで一話完結で放送していたはずが、民放で連続ドラマになったんですね。個人的には福家警部補は永作さんのほうがイメージに合っていたなぁ。演出はフジ版のほうが好きです。
http://www.fujitv.co.jp/fukuie/index.html

福家警部補の挨拶 』に続くシリーズ第2弾です。
「マックス号事件」「失われた灯」「相棒」「プロジェクトブルー」の4編が収録されています。

しがない探偵から転身し上昇気流に乗った警備会社社長、一世一代の大芝居を自作自演する脚本家、天才肌の相棒と袂を分かち再出発を目論む漫才師、フィギュア造型力がもたらす禍福に翻弄される玩具企画会社社長――犯人側から語られる犯行の経緯と実際。対するは、善意の第三者をして「あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで」と言わしめる福家警部補。百戦不殆のシリーズ第二集
(出版社HPより)

倒叙形式というのは作家にとって難しい形式なのかと思いますが、完全犯罪をもくろむ犯人の残した微細なミスをどう見つけるのか、読者が挑戦する楽しみがあります。
犯人が止むにやまれず犯罪に手を染めるという背景もあって物語としての面白さもあります。

また、今作では謎に包まれていた福家警部補のプライベート(マニアックな映画や深夜の寄席で聞く漫才が好きだったり)が明かされます。

第3弾も出版されているようですね。早く文庫にならないかなー。

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