伊坂幸太郎さん「首折り男のための協奏曲」 [本☆☆]
惹句に嘘はいけません。それとも読んでいない?
「首折り男の周辺」「濡れ衣の話」「僕の舟」「人間らしく」「月曜日から逃げろ」「相談役の話」「合コンの話」の6編が収録されています。
被害者は一瞬で首を捻られ、殺された。殺し屋の名は、首折り男。テレビ番組の報道を見て、隣人の“彼”が犯人ではないか、と疑う老夫婦。いじめに遭う中学生は“彼”に助けられ、幹事が欠席した合コンの席では首折り殺人が話題に上る。一方で、泥棒・黒澤は恋路の調査に盗みの依頼と大忙し。二人の男を軸に物語は絡み、繋がり、やがて驚きへと至る! 伊坂幸太郎の神髄、ここにあり。
(出版社HPより)
テンポのいい展開とセリフは伊坂さんらしくスイスイ読めます。
それぞれの物語もエンターテイメント性があり、長編ほどではありませんが、伏線が仕掛けられていたりと楽しく読みました。
ただ、短編では「らしさ」がだせない、ことはないと思うのですが。
それぞれが繋がりがあるようで実はない(と後書きにあります)ためか、尻切れ感があって物足りなさを感じました。
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