大倉崇裕さん「凍雨」 [本☆]
大倉さんの山岳ものということで手に取ってみましたが、趣のないサバイバル小説でした。
福島県北部に位置する単独峰、嶺雲岳。この山を十二年ぶりに訪れた深江信二郎は、亡き親友である植村の妻真弓と、遺児佳子の母娘の姿を見た。一方、無頼の男たちを束ねる遠藤達也も入山し、謎の中国人組織と銃撃戦を開始した。深江と母娘は、その争いに巻き込まれてしまう。山が血で染まっていく……。彼らの正体は? そして、深江と母娘の過去の因縁とは? 気鋭が山岳アクション小説に新境地を拓いた!
(「BOOK」データベースより)
亡き親友の妻子が犯罪者集団と中国人組織との抗争に巻き込まれ、主人公の深江が救い出すというシンプルなストーリイです。
それにしても、深江、強すぎます。
ドンパチ(死語?)満載、ハードなアクションてんこ盛りでハードボイルドなマスターキートンみたいな。
大倉さんの山岳ミステリを期待していただけに、まるでベクトルの違う内容に大いに肩透かしをくらいました。
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