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五十嵐貴久さん「波濤の城」 [本☆☆]


波濤の城 (祥伝社文庫)

波濤の城 (祥伝社文庫)

  • 作者: 五十嵐貴久
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2020/10/15
  • メディア: 文庫



消防士・神谷夏美シリーズ第2弾です。第1弾ほど縦横無尽な活躍はないです。

“神戸発釜山行き、豪華客船レインボー号で行く魅惑のショートクルーズ”―五日間の休暇がとれた銀座第一消防署の消防士・神谷夏美と柳雅代は、贅沢な船旅を張り込んだ。全長三百メートル、十一階建ての威容に圧倒されるも、非常設備の不備や通路の狭さなどに不安を覚える。一方、船長の山野辺は、経営難の会社から、種子島にカジノを誘致する計画の第一人者・民自党の石倉代議士を接待し、新航路を獲得するよう厳命されていた。山野辺は、支援者のために洋上で花火を打ち上げたいという石倉の希望に添うべく種子島沖へ航路を変更。だが、数時間後、異音と共に排水が逆流し船が傾斜。その上、南洋にあった巨大台風が大きく進路を変え、後方に迫り始めていた…。21世紀の『ポセイドン・アドベンチャー』、ここに誕生!
(出版社HPより)

超高層ビルの次は巨大な豪華客船が舞台です。

エンジン故障から巨大台風が近づきつつある海に漂流する豪華客船、更には火災が発生して━━という逃げ場のないシチュエーションに主人公の消防士の神谷夏美が遭遇します。ただ、今回は頼りになる消防士仲間は上司の柳雅代だけ。

とはいうものの、船には救助ボートというものがあるわけで、まあ、それもxx(自粛)

因果応報というキャラが少ないせいもあり、カタルシスを感じることはありませんでした。(前作は欲望むき出しキャラが多くて変に酔いそうだったけれど)

システムや自分の経験への過信、しがらみに囚われた柔軟性にかける判断というのは自戒の念を強くしました。

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