樋口有介さん「あなたの隣にいる孤独」 [本☆]
表紙はもう少しどうにかならないものか。
学校へも行かず、母と二人で町から町へ渡り歩いてきた14歳の玲菜。しかし「“あの人”に見つかった」という突然の電話を最後に、母は消息を絶つ。はじめて出来た友人・周東青年とその祖父・秋吉に支えられて母の行方を追ううち、玲菜は衝撃の事実に行き当たる。「あの人」とは誰なのか。息をつかせぬ青春ミステリー。
(「BOOK」データベースより)
言い方が悪いんですが、平凡に尽きると思いました。
戸籍もなく、学校へも行かず、「あの人」から逃げるようにと東京近郊の町を転々とする玲菜とその母親。
JKカフェでアルバイトをして、リサイクルショップで買った高校の教科書で自習をする日々です。
ある日、リサイクルショップの店主の秋吉も、たまたま店舗兼住居に転がり込んでいた20代の周東と知り合って居場所を一つ見つけた矢先に母が「あの人」に拉致されたという事態が起きます。
玲菜がいたって素直で、周囲の人に助けられて、やがて真実を知るのですが、なんというのか、起伏がなく、真実がありきたりなため読み応えがなく感じました。
なんだか残念な読後感でした。
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