パウル・マール文 ニコラウス・ハイデルバッハ絵「ふしぎなエレベーター」 [本☆☆]
いつも乗っているエレベーターが、両親が出かけている夜になると小男の住む小部屋に変身。がたがたと音をたてて、寝付けないでいる女の子ローザの部屋のフロアに到着します。
エレベーターの行き先ボタンを押すと、目の前にはとんでもない世界が広がっています。(チャーリーとチョコレート工場を思い出してしまいました)この世界の面白いこと。想像力豊かというか、想像を絶するというか、絵を描いたハイデルバッハさんの頭を開けて見てみたい…。
エレベータのドアが開くたびに現れる不思議な世界は楽しいものの、結末はなんだか拍子抜けしてしまいました。え、これで終わり?みたいな。
主人公の女の子も小男もまるでかわいくないのが絵本としてどうなんだ、と思ってしまいます。
(あるドイツ文学者がドイツ人女性を評して「十代は天使のよう」とコラムで書いていましたが…)
それともドイツの絵本というのはみんなこんな感じなんだろうか…。
これはこれで妙なおかしみを感じますが。
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