海堂尊さん「夢見る黄金地球儀」 [本☆]
うーん、なんだか調子に乗って書いたとしか思えないような…。訴えかけてくるテーマも感じず、ストーリイ展開も行き当たりばったりな印象しか覚えませんでした。
バブル景気真っ只中、政府は自治体に「ふるさと創生基金」として1億円をばらまきます。使い道に困った桜宮市は黄金の地球儀を作り、深海水族館に設置しました。
25年後、平沼鉄工所の営業部長である平沼平介のもとに「ガラスのジョー」こと悪友の久光穣治が訪れます。彼は黄金地球儀の強奪計画を持ちかけます。
始めは断っていた平介もやむなく加担する羽目になります。。。
どうしても「バチスタ」シリーズと比較してしまうのですが、特異なキャラクターも空回りしている感じですし、役所・役人批判もステレオタイプ、結末も予定調和的でサプライズもなし。逆に言えば手軽に読めるのですが、期待に対するギャップが大きかったです。
唯一、平介の父親で平沼鉄工所の社長でもある豪介は痛快でした。暴走的で天才的な職人が生み出す工作機械の数々はネーミングと合わせて楽しかったです。
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