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三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」 [本☆☆☆]


ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)

  • 作者: 三上 延
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/02/22
  • メディア: 文庫



シリーズ第4弾は初の長編です。しかも題材は江戸川乱歩です。後書きで下調べに思ったより時間がかかったと書いていますが、納得の出来だと思います。

珍しい古書に関係する、特別な相談―謎めいた依頼に、ビブリア古書堂の二人は鎌倉の雪ノ下へ向かう。その家には驚くべきものが待っていた。稀代の探偵、推理小説作家江戸川乱歩の膨大なコレクション。それを譲る代わりに、ある人物が残した精巧な金庫を開けてほしいと持ち主は言う。金庫の謎には乱歩作品を取り巻く人々の数奇な人生が絡んでいた。そして、深まる謎はあの人物までも引き寄せる。美しき女店主とその母、謎解きは二人の知恵比べの様相を呈してくるのだが―。
(「BOOK」データベースより)

乱歩というだけで期待度が上がります。それに加えて、前作までに語られていた栞子の母が登場します。母娘にして最大のライバルが満を持して登場します。

さて、どんな結末が待っているか、とワクワクしながら読みました。
今まで「それ必要?」と思っていたラノベっぽさは影を潜めていて、物語に没頭することができました。

脇役も含めてビブリア古書堂に関わってきた登場人物の過去を交えての物語は読み応え十分でした。

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