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仮想イランにはならず ~リオ五輪最終予選 対サウジアラビア代表戦 [サッカー!]

決勝トーナメント初戦の相手であるイランを見据えた、同じ中東のサウジアラビア(年明けから剣呑な雰囲気の両者ですが)との試合ですが、想定相手とはならなかったように思いました。

第2戦から10人を変えてきました。GK以外のフィールドプレイヤーを出場させたことになります。
戦術の関係もあるのか、フォーメーションも変えて臨みました。アンカーを置いた4-3-3システムです。

攻撃のビルドアップという点では3試合のなかでいちばんよかったように思いました。サイドで常に三角形を保って、相手に寄せられる前にパス交換で打開するシーンがあり、サイドからの攻撃が活きていたと思います。逆にCBがボールを持ったときに中盤で顔を出す選手がいなかったことは課題だと思います。
また、試合中盤でパスを出す判断が遅く、受け手の選手に相手が寄せきっている状況となったシーンが多くありました。

初戦で精彩を欠いた大島選手が復調したのが大きかったと思います。ボールを触ってリズムを掴むタイプなのでしょうか、時間が進むごとに調子を上げてきたように感じました。
そして素晴らしいミドルシュート! その後も視野の広い効果的な長短パスを供給していました。
また、初出場となった井手口選手、三竿選手も中盤でいい距離感を保って攻守に貢献したと思います。

サウジアラビア代表ですが、個の力に頼りすぎ、コンビネーションで崩すということに比重が置かれていないよう感じました。
振り切られる等の危険なシーンはあったものの、前の2試合に比べると数的有利で相手を囲んでボールを奪うことができていました。

そして試合後半ではオープンな展開に。
いいのか悪いのかはともかくとして、それぞれの選手の特性が見られたのはよかったです。
井手口選手の追加点をお膳立てしたのは南野選手なんですが、それまではサイドに張りついていたのが縦横無尽なドリブルを仕掛けるようになりました。ゴールからやや離れたところのプレーが多かったのと、周囲とのコンビネーションが足りなかったのが残念ではあります。

覚醒した(?)大島選手や南野選手、コンディション調整ができた出番のなかった選手など決勝トーナメントに向けてチームが仕上がってきたと思います。

イラン代表は北朝鮮のフィジカルにサウジアラビアの身体能力というイメージでしょうか。苦戦は必至だと思いますが、これまでの試合で見せてくれた粘り強い守備とスピードのある攻撃で勝ちを掴みとってほしいと思います。

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