東川篤哉さん「私の嫌いな探偵」 [本☆☆]
烏賊川市シリーズ第7弾、のようです。あれ、そんなに?
コメディ・ミステリというと東川さんしか思い浮かばなくなっています。
「死に至る全力疾走の謎」「探偵が撮ってしまった画」「烏賊神家の一族の殺人」「死者は溜め息を漏らさない」「二〇四号室は燃えているか?」の5編が収録されています。
男が真夜中の駐車場を全力疾走し、そのままビルの壁に激突して重傷を負った。探偵の鵜飼杜夫は、不可解な行動の裏に隠された、重大な秘密を解き明かしてゆく。(「死に至る全力疾走の謎」)烏賊神神社の祠で発見された女性の他殺死体が、いったん消失した後、再び出現した! その驚きの真相とは?(「烏賊神家の一族の殺人」)何遍読んでも面白い、烏賊川市シリーズ傑作集!
(出版社HPより)
相変わらずの面白さです。
といってもミステリ自体の面白さではなく(いや、トリックもしっかり面白いですけど)、探偵の鵜飼杜夫のボケと、探偵事務所があるビルのオーナーの二宮朱美のツッコミ、探偵助手の戸村流平の身体を張ったボケ(こっちは放置!)というトリオ漫才のような面白さです。
そこから(辻褄を合わせるような)鵜飼探偵のキレのある推理披露といった展開はお約束です。
烏賊川市公認(?)ユルキャラ「剣先マイカ」ちゃんの登場とそのキャラには(電車の中で思わず)笑ってしまいました。
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