石持浅海さん「わたしたちが少女と呼ばれていた頃」 [本☆☆]
碓井優佳シリーズ第4作です。
「赤信号」「夏休み」「彼女の朝」「握られた手」「夢に向かって」「災い転じて」「優佳と、わたしの未来」の7編が収録されています。
横浜にある女子高に通うわたし、上杉小春には碓氷優佳という自慢の親友がいる。美しく聡明な彼女はいつも、日常の謎に隠された真実を見出し、そっと教えてくれた。赤信号のジンクス、危険な初恋、委員長の飲酒癖、跡継ぎ娘の禁じられた夢、受験直前の怪我、密かな失恋…。教室では少女たちの秘密が生まれては消えてゆく。名探偵誕生の瞬間を描く青春ミステリーの傑作。
(「BOOK」データベースより)
過去3作が殺人犯の視線から語られる倒叙ミステリだったと違って、学生時代の優佳が謎を解く「日常の謎」系ミステリです。
表面上の謎解きだけに留まらず、奥底まで見通す鋭すぎる頭脳は恐怖ですね。
面と向かい合っただけで全てを見透かされそうです。御免蒙りたい。
ただ、優佳の親友だった小春が最後に行き着いたのと同じ理由で作品に魅力を感じませんでした。
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