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大崎梢さん「ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) 」 [本☆☆]


ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)

ようこそ授賞式の夕べに (成風堂書店事件メモ(邂逅編)) (創元推理文庫)

  • 作者: 大崎 梢
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2017/02/20
  • メディア: 文庫



まさかの「成風堂書店事件メモ」シリーズと「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」シリーズのコラボです。
真の名探偵はどっちだ?

書店員がその年一番売りたい本を選ぶ書店大賞。その授賞式の当日、成風堂書店に勤める杏子と多絵が会場に向かおうとした矢先、福岡の書店員・花乃が訪ねてくる。「書店の謎を解く名探偵」多絵に、書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいという。同じ頃、出版社・明林書房の新人営業マンである智紀にも、同業の真柴を介して事務局長直々に同様の相談が持ち込まれる。華やかな一日に不穏な空気が立ちこめて……。授賞式まであと数時間。無事に幕は上がるのか?! 〈成風堂書店事件メモ〉×〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい。書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。
(出版社HPより)

別々のシリーズが合体するという趣向はなかなか面白いです。

「書店大賞」という、どっかで聞いたことのある一大イベントにまつわる諸々についての登場人物たちの言及は納得できる部分とそうでない部分があります。まあ、書店業界・出版業界の内幕といっても書けないこともあるよね。

成風堂書店チームと出版社営業チームがそれぞれのきっかけで謎を明かすために都内と首都圏の書店を回るのですが、逆に視点が散逸してしまって焦点がぼけてしまったような印象を覚えました。
コラボレーションというほどキャラクター勢揃いのシーンもさほどなく、残念でした。

謎解きと犯人についても意外性がなく、ミステリとしても…。

コラボ第2弾はあるんでしょうか。そっちは楽しみです。

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