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有栖川有栖さん「臨床犯罪学者・火村英生の推理 III ダリの繭」 [本☆☆]


臨床犯罪学者・火村英生の推理 III  ダリの繭(上) (角川ビーンズ文庫)

臨床犯罪学者・火村英生の推理 III ダリの繭(上) (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/05/31
  • メディア: 文庫



臨床犯罪学者・火村英生の推理 III  ダリの繭(下) (角川ビーンズ文庫)

臨床犯罪学者・火村英生の推理 III ダリの繭(下) (角川ビーンズ文庫)

  • 作者: 有栖川 有栖
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2013/06/29
  • メディア: 文庫



作家アリスシリーズ3作目です。
容疑者が多くいて、その誰もが嘘を吐いていて、という複雑系のミステリです。

推理作家・有栖川有栖と、友人で相棒の犯罪学者・火村英生。有栖の新作完成と火村の誕生日を祝うささやかな宴で、2人は宝石チェーンの社長で資産家の堂条秀一と遭遇する。しかし後日、彼は死体となって発見された。まるで繭のような高級ヒーリング機材の中で、自慢のヒゲを失って。堂条の義弟と知り合いだったことから、有栖は事件に巻きこまれることに。火村先生はこの難問にどう挑む!?シリーズ屈指の人気を誇る傑作!! (上巻)
高級宝石チェーンの社長・堂条秀一殺人事件。その容疑がかかったのは、推理作家・有栖川有栖の友人・吉住だった。彼が警察で語り始めたのは、驚くべき事実。なんと目覚めた時、既に秀一は死んでいたという。動転し疑わしい行動を取ったが、殺してはいない。そう言う彼に、天才的犯罪学者の火村英生は、信じると告げる。更に発見された凶器により、事態は混迷を深め…。手掛かりを求め、火村とアリスが旅に出る、解決編登場!! (下巻)
(「BOOK」データベースより)

目撃者も凶器も見つからない状況で警察は関係者を手当たり次第に事情聴取してはシロ判定を繰り返します。
容疑者だけが増えていく展開は、しかも嘘の供述をしたり黙秘したりとなかなか事件の真相に辿り着けません。容疑者たちの関係性も複雑に絡み合っていて途中でワケわからなくなってしまいました。

それぞれの過去と人間関係が解決の鍵でした。なるー。

関係性でいうと、有栖川有栖と火村英生の関係もまだ深いものではなさそうです。シリーズが進むにつれて明らかになっていくんでしょうね。


有栖のふと推理を離れて拡散する過去の出来事って必要だろうか。確かに実生活ではそういうことってあるのだけれど、小説でやられても…。

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