恩田陸さん「消滅 -VANISHING POINT-」 [本☆]
消滅 VANISHING POINT (上) (幻冬舎文庫)
- 作者: 恩田 陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2019/01/24
- メディア: 文庫
消滅 VANISHING POINT (下) (幻冬舎文庫)
- 作者: 恩田 陸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2019/01/24
- メディア: 文庫
閉鎖された空間で入管に足止めされた男女の中にテロリストがいると告げられ、探し出せと言われ…石持浅海さんの作品ではありません。
超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。時間だけが経過し焦燥する彼ら。大規模な通信障害で機器は使用不能。その中の一人の女が「当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい」と言った。女は高性能AIを持つヒューマノイドだった。10人は恐怖に戦おののきながら推理を開始する。
北米からの帰国者に感染力の高い新型肺炎の疑いが生じる。連行は細菌兵器ゆえの隔離、ヒューマノイド対応だったのか。
テロ集団はなぜ「破壊」でなく「消滅」という用語を使うのか。様々な憶測が渦巻くが依然、首謀者が誰か摑めない。やがて孤絶した空港に近づく高潮の危険。隔離された10人の忍耐と疲労が限界を超え「消滅」が近づいた時、爆発音が!
(出版社HPより)
バラエティー番組でVTRの途中や後で出演者が「なにを見せられてたんだ」という呟きともツッコミともとれるコメントがありますが、この作品もそんな感じです。
シチュエーションは石持浅海さんが得意とするミステリなんですが、そこは恩田陸さん、推理は一向に進みません(笑)
しかも上下巻。長い。
小ネタ満載で、しまいにはテロリスト探しなんてどこかに行っちゃう…。登場人物は多いけれど誰も記憶に残りません。
しかも結末はこれかよーって言いたくなるもの。
まあ、恩田さんらしいといえばらしいんですが。
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