青山七恵さん「踊る星座」 [本☆☆]
連作短編集です。苦難と理不尽と、それでも働く主人公に共感を覚えます。
「ちゃぼ」「煙幕」「スーパースター」「恋愛虫」「わたしの家族」「ハトロール」「あなたの人格」「妖精たち」「テルオとルイーズ」「お姉ちゃんがんばれ」「奥さんの漂流時代」「ジャスミン」「いつまでもだよ」の短編13作が収められています。
ダンス用品会社で働くセールスレディのわたしは、ヘンな顧客、重たい家族、痴情の縺れた上司に次々絡まれ、ぶちギレ寸前。今すぐここから逃げ出したい!泥々に疲れた一日はしかし、幼き日の記憶と結ばれ、生の切なさと可笑しみ溢れる星座を描く―踊り出したら止まらない“笑劇”の連作短編集。
(「BOOK」データベースより)
まるで主人公の見る悪夢を見せられているような、不条理と理不尽な事態に次々に巻き込まれる様を見ているしかありません。
世界観や描写が圧倒的というわけでもないのですが、犬も歩けば棒に当たる的なシュールな出来事に圧倒されます。
途中で気づいたんですが、これ、一日の出来事なんですよね。
こんな目に遭ったら、精神崩壊しそうです。
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