戦う意識はあるのか ～親善試合 対韓国代表戦

試合結果以上に歯がゆさの残る内容でした。

W杯出場メンバーに選出されたこと、親善試合であることを考えると、ここでケガをしたくないという意識が働いたのか、年明けから見られたガツガツいかないプレーが見られました。
また、明らかにコンディションの悪い選手も数名見られました。
W杯に向けた壮行試合であり、ライバルである韓国代表との試合であり、「スイッチ」の入ったプレーを見せてほしかったです。及第点は長谷部選手と長友選手くらい、でしょうか。

中盤の構成力が落ちているのが気がかりです。相手のプレッシャーが強かったことと、中村俊輔選手と遠藤選手のコンディションがよくなかった(と見えた)のが原因でしょうか。中村俊輔選手がサイドバックの絡みの少なさに言及していましたが、日本のSBとしては中盤でボールを奪われるようだと上がるに上がれないわけで、お門違いやろと思いました。
良くも悪くも中盤の出来次第、となってきているので、本番までになんとか立て直してほしいものです。

CBで闘莉王選手が欠場しましたが、次点は阿部選手なんでしょうか。闘莉王選手のようなフィードを期待したのでしょうか、でも阿部選手からのロングフィードは見られずじまいでした。最終ラインから前線へのロングフィードはひとつの手立てになると思うのですが(オシム前監督もそれもCBの条件に置いていたと思われる発言をしています)、一人の選手が欠けたことで手段をひとつ失うのはどうなんだと思います。今更ですが。

今回も采配に疑問がありました。明らかにコンディションの悪い選手をなぜ使うのか。試合前にわかるはずです。攻撃の組み立てを担う選手ではありますが、中盤の低い位置でボール奪取されて危険な目に遭っていました。軸になる選手であるのに、いたずらに「不要論」をかきたてる結果になってしまいます。それを未然に防ぐのも監督の仕事だと思うのですが。
それと、試合後の相手監督との握手やサポーターへの挨拶を拒絶するのはどうなのか、と思いました。人として。
ちなみにサポーターへの挨拶は主将の川口選手が行ったそうです。

とまあなんだか停滞気味な雰囲気が漂っている気がするのですが、初戦まで2週間ちょっとです。今まで積み上げてきたものを完成させるつもりでコンディションを上げてファイトしてほしいと思います。