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W杯決勝戦 オランダ代表対スペイン代表 [サッカー!]

スペイン代表が初優勝を飾りました。おめでとうございます。

延長までもつれこんで決着がついたわけですが、熱い試合でした。15枚のイエローカード+累積警告で1枚レッドカードが出るなど荒れはしましたが、両者とも初優勝を狙う身としてはモチベーションも上がろうというもの。それを裁くレフリーは大変だったと思います。

前半早々にスペインがチャンスを得ます。右SBセルヒオ・ラモスから2度の好機を演出します。パスワークに絡めてシンプルなサイド攻撃にオランダ守備陣が戸惑ったのかもしれません。素早く修正します。タイトで激しい当たりでスペインアタッカー陣に自由を与えません。スペインは得意のボール回しからのリズムが作れないようでした。
前半半ばからはオランダがペースを掴みます。ロッベンが右サイドからチャンスを作ります。スペインも勘所を押さえていましたが、度々突破を許します。日本代表戦は故障のため出場しなかったロッベンですが、果たして押さえきれたかなーというくらいキレキレでした。

そこからはスペインがポゼッションを握って、オランダがカウンターを仕掛けるという構図が続きます。スペインはアタッカー陣が抑え込まれて前線でのパス交換にいたりません。解説の山本昌邦さんが言うように、3列目からの飛び出しが膠着を打開する鍵だと思いました。
スペインのパスワークに守備が後手後手に回ったのか、オランダに次々と警告が出されます。ポンポンとボールをはたく相手に対し、アフターチャージが多かったです。

むしろ決定機はオランダが迎えます。スナイデルからの1本のパスで再三のチャンスを作ります。ロッペンが抜け出した2回の絶好機は1回はGKカシージャスに阻まれ(逆を衝かれましたが、かろうじて右足で弾きました。すげー)、1回はDFのレッドカードでもおかしくないプジョルの「抱きつき」で不発に終わります。(レッドカードといえばイニエスタの「報復」も一発退場モノでした。レフリーは見てなかったようですが、オランダベンチ前だったことと、カメラは見ていた…)
チャンスを決めていれば優勝はオランダに転がり込んできていたと思います。

状況を打開したのは後半から投入されたスペインの交代選手でした。右ウィングに入ったナバスがピッチをワイドに使って速いクロスを蹴り込み、ボランチの選手に代わって入ったセスクが高い位置取りでアタッカー陣に絡みます。ここでオランダの守備陣が横に広げられてマークが分散し、スペースが生まれて前線でボールが回るようになりました。決勝点は3人の交代選手が演出しました。ドリブル、ショート、ショート、ミドルとマークがずれて、フリーになったイニエスタが決めました。オランダのDFが退場になっていたのも大きかったと思います。

スペインの個々の技術の高さがすごかったです。なにげなくするプレー全てがハイレベルでした。「なんで取られない!?」というボールキープ、密集地帯で「そこに出すか」という精密なパス、それでいて華麗さを感じるヒールキックなどトリッキーなプレイ。酔いました \*^o^*/
攻撃面に目が行きがちなんですが、決勝トーナメント全て1-0なんですね。それだけ守備もいいということでしょう。前線からの守備でパスコースを消しているからインターセプトが多かったんでしょう。ドリブル突破も危険な選手には複数で囲み込んでいました。
基礎的な技術がきちんとされているのと、全員が戦術を理解し、ハードワークできるからなんでしょう。全てが勉強になりました。(どういうサッカーを目指すにしても、育成年代での基礎技術についてはスペインをお手本にしてもいいのでは、と思いました)

オランダも個々の能力の高さを活かしてチャンスを作っていましたが単発に終わった印象です。ファン・ペルシーの不発が大きかったと思います。故障からコンディションが上がらなかったのかな。スナイデル、ロッペンと絡めていれば…と思います。

1ヶ月に及んだW杯も終わってしまいました。気がかりは、抜け殻になっちゃいそうな予感が… ^^;

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