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借りぐらしのアリエッティを観ました [映画・DVD]

ジブリアニメ=宮崎アニメと期待した方には期待外れだったかもしれませんが、次世代のジブリとして観るなら期待通りのクオリティだったように思います。

少年の翔は、病気療養のために祖母の家にやってきます。そこは古い洋館で、祖母とお手伝いさんが暮らしていました。その庭で翔はあるものを目にします。小人でした。アリエッティという名の14歳の少女でした。 アリエッティは父母と3人で洋館の軒下に家を作って暮らしていました。水やガス、家具など生活の一切を借りて。 その夜、アリエッティは父と初めての「借り」に出かけます。そこでアリエッティは翔に姿を見られてしまいます。借りぐらしの人々は人間に姿を見られてはならない、という掟がありました。 退屈と寂しさと好奇心からアリエッティに接近しようとする翔と、人間への好奇心と警戒心がないまぜになるアリエッティは次第に接近していきます。 そんなある日、翔のある行動からアリエッティ一家は危機に襲われます。

原作『床下の小人たち』を下敷きにしています。ただし原作(全5作)の1作目にあたります。ストーリイ展開はその1作目通りです。場所を日本の東京郊外に置き換えて、借りぐらしの品物を現代風にしています。
その意味ではアリエッティ一家の生活は丁寧に書かれていたと思います。もしかしたら自分の家にも借りぐらしの人たちがいるかも、と思わせるほどに。
少年との交流場面が多いのが映画の特徴でしょうか。「借りぐらし」一族のスピラーは原作では2作目で登場します。
残念なのは映画オリジナルとなる部分の仕掛けがなかったことです。そのためか、単なるボーイ・ミーツ・ガールの物語で終わってしまい、話が薄っぺらく感じてしまいました。テーマというか、根底に流れるものが曖昧な気がしました。

絵は丁寧でした。最初のベンツが角を曲がるシーンがぎこちなかったので「大丈夫か」と思いましたが、それ以外はスムーズに丁寧に描かれていました。露の様子や蔦の感じなど、小人たちの視線からの世界がリアルさをもっていました。本で読んだアリエッティの家の様子などもイメージ通りでした。

宮崎駿さんが脚本を書いたということで、敷かれたレール通りに走った感はありましたが、初監督作品としてはよかったんじゃないかと思います。

個人的には『天空の城ラピュタ』が好きなので、想像力を刺激されるような空間的拡がりのある作品が見たいです。

天空の城ラピュタ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • メディア: DVD



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