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北村薫さん「飲めば都」 [本☆☆☆]

久しぶりの北村さん作品です。
全体的にほのぼのしてしまいます。なぜだろう。


飲めば都 (新潮文庫)

飲めば都 (新潮文庫)

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/10/28
  • メディア: 文庫



酒呑みと駄洒落が大きなウェートを占めます。そこに恋やらお仕事やらが絡んで、作家の方が最も近しい存在である文芸編集者を主人公にした連作短編集です。

「赤いワインの伝説」「異界のしり取り」「シコタマ仮面とシタタカ姫」「指輪物語」「軽井沢の夜に消えた」「コンジョ・ナシ」「智恵子抄」「カクテルとじゃがいも」「王妃の髪飾り」「割れても末に」「象の鼻」「ウィスキーキャット」の12編が収録されています。

人生の大切なことは、本とお酒に教わった──日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に突き進む女性文芸編集者・小酒井都。新入社員時代の仕事の失敗、先輩編集者たちとの微妙なおつきあい、小説と作家への深い愛情……。本を創って酒を飲む、タガを外して人と会う、そんな都の恋の行く先は? 本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、ワーキングガール小説。
(出版社HPより)

登場人物のほとんどが呑兵衛なんですが、皆さんいい酔いっぷりです。こういう呑み会は楽しいだろうなぁ、と思います。
反面、そんなにお仕事のシーンはなかったような。呑みのシーンが強烈すぎるのでしょうか。

たおやかでユーモアとペーソスを併せ持った言葉を堪能しました。

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