東野圭吾さん「虚像の道化師」 [本☆☆☆]
ガリレオシリーズ7作目です。
最近読んだ東野さんの文庫作品は「えー」という作品ばかりだったので、久しぶりに東野さんらしい小説でした。
「幻惑す(まどわす)」「透視す(みとおす)」「心聴る(きこえる)」「曲球る(まがる)」「念波る(おくる)」「偽装う(よそおう)」「演技る(えんじる)」の7編です。
なお、「透視す」「曲球る」「念波る」は書下ろしです。
ビル5階にある新興宗教の道場から、信者の男が転落死した。男は何かから逃れるように勝手に窓から飛び降りた様子だったが、教祖は自分が念を送って落としたと自首してきた。教祖は本当にその力を持っているのか、そして湯川はからくりを見破ることができるのか(「幻惑す」)。ボリューム満点、7編収録の文庫オリジナル編集。
(「BOOK」データベースより)
どれもテレビドラマ『ガリレオ』で放送されたものだったので追体験という感じでした。
科学オンチとしては湯川先生というよりは、大学の同級生で警視庁捜査一課の草薙刑事の立場でものごとを見てしまいます。へぇー、ふぅん、そうなのー(しばかれそうだな)
それだけに『容疑者Xの献身』『真夏の方程式』といった人間ドラマより純粋に楽しめました。
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