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余裕のないプレー ~リオオリンピック グループリーグ 対ナイジェリア代表戦 [サッカー!]

4-5という結果は相手の土俵に引きずり込まれたということでしょうか。

試合開始の7時間前にキャンプ地のアメリカからブラジルに到着したという、日本では考えられないスケジュールをこなしたナイジェリア代表のタフさに敬意を表するとともに、U-23日本代表の国際経験のなさを大舞台で露呈した形になったと思います。

開始早々に失点し、すぐに追いついたものの、追加点を奪われ、追いつくという、13分で4点が入るという大味な試合展開でした。

失点シーンはどれも不用意なプレーが起因になったもので、最後まで修正が効かなかった印象です。
相手を悪い意味でリスペクトしてしまったことと、相手の前線からのプレッシャーにさらされたためでしょうか。見えない影に押し潰されたような気がしました。

また、試合開始時は4-1-4-1のフォーメーションでしたが、これも機能していたとは言い難かったと思います。
アンカーに遠藤選手、インサイドハーフに大島選手と原川選手を配して守備力の強化を狙ったのでしょうが、プレス網に引っかけられないのがこのチームの(というか、フル代表を含めた共通の)泣き所で、試合が始まると4-3-2-1の陣形になり、中盤のバランスとディフェンスラインが崩れるだけでなく、1トップの興梠選手が孤立する状態に陥りました。

攻撃面でもつなぎのパスが合わなかったり、そもそもパスの精度を欠いたりと自らリズムを崩していたように思いました。
コンディションに不安を抱えるナイジェリア代表(実際に、試合途中で相手選手の足が止まっていました)を考えると、確実にパスをつなぎ、ボールとともに相手を走らせて早々に消耗させるというチームとしての意識統一があってもよかったと思います。
手倉森監督がどのような指示をしたのかは不明ですが、ハリルホジッチ監督のいうところの「ナイーブ過ぎる(言葉にはフィルダがかかっていて、ニュアンスは「バカ正直すぎる」くらいでしょう)」面があったのではないかと思います。

オーバーエイジ(OA)の選手が3人出場していましたが、その職責を果たしたかというと、十分ではなかったと思います。
国際経験が豊富でチームに落ち着きを与え、チームとゲームをコントロールすることが出来ていたか。
個人的にはOAの目的に合った人材というよりは怪我人続出だったポジション(CB、SB、FW)を埋めるのが最優先されていたと思っていたのですが、それすらも完遂できていたとは思えませんでした。

早くもグループリーグ突破に黄信号が灯りました。
まあ、ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンという強豪揃いのグループなので決勝トーナメント進出が厳しいと思っていましたが、なにが起きるかわからないのがサッカーですので、形勢逆転を望みます。

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