大倉崇裕さん「蜂に魅かれた容疑者」 [本☆☆]
警視庁いきもの係シリーズ第2弾。長編です。
須藤警部補と薄巡査のコンビは相変わらず噛み合いません ^^;
新興宗教団体『ギヤマンの鐘』にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内とその近郊の各地でスズメバチが人を襲う事故が、連続して発生する。その中には高速道路を走行する自動車内で蜂が人を刺すという重大な事例もあった。本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、蜂の事故の捜査を始めるが――!?
(出版社HPより)
新興宗教団体『ギヤマンの鐘』に関する捜査を指揮していた警視庁の管理官が銃撃される事件と、市中で頻発するスズメバチが人を襲うという出来事が並行して描かれます。
一見して無関係と思われる2つが実は繋がっていた、というのはミステリではよくある展開なので意外性はありませんでしたが、その思惑がつかめないまま進むストーリイを楽しみました。
このシリーズの面白いところは事件に絡んで動物の生態がわかるところなんですが、今回もスズメバチの生態の勉強になりました。(そうはいっても、実際に遭遇したら冷静に対処なんてできないだろうなぁ)
須藤警部補と「動物>人間」な薄巡査のトンチンカンな受け答えが漫才のようですが、これが物語の緩急になっていると思います。
まだまだシリーズは続くようですので、楽しみに待っています。
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