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石持浅海さん「パレードの明暗: 座間味くんの推理」 [本☆☆]


パレードの明暗: 座間味くんの推理 (光文社文庫)

パレードの明暗: 座間味くんの推理 (光文社文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/05/14
  • メディア: 文庫



月の扉』で青年だった座間味くんももう中年。。。
シリーズ第4弾です。

「女性警察官の嗅覚」「少女のために」「パレードの明暗」「アトリエのある家」「お見合い大作戦」「キルト地のバッグ」「F1に乗ったレミング」の6編が収められています。

女性特別機動隊に勤務している南谷結月巡査は、向島教官から、大迫警視長との飲み会に参加するよう指示される。待ち合わせ場所にはもう一人、座間味くんと呼ばれるハイジャック事件の英雄も彼女を待っていた。(「女性警察官の嗅覚」)座間味くんが語る真相で事件の本質を知り、結月は視野を広げ、警察官として成長していく。超絶推理を楽しめる傑作小説集。
(出版社HPより)

大迫警視長から語られる過去に起こった事件を、座間味くんが全く異なる視点から真相(らしきもの)を解き明かします。

今作では語り手として若手女性機動隊員の南谷巡査が加わり、彼女の「気付き」や「視野の広がり」といった成長に繋がる裏テーマが隠されています。

「F1に乗ったレミング」という言い回しは面白かったですが、内容はちょっと厳しいかなという印象でした。
座間味くんは遺憾なく鋭い洞察力を発揮するのですが、論理的には間違っていないけど、ちょっと引っ掛かる、という印象がありました。

飲み会の集合場所である新宿東口の大型書店で毎回座間味くんの買う雑誌や本で彼の家庭状況が垣間見えるのが趣向です。

毎回、いろいろなリクエストに応えて美味しい料理屋に連れていってくれる大迫警視長の携帯のアドレス帳を公開してほしいです。

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