恩田陸さん「錆びた太陽」 [本☆]
近未来SFです。
いろいろと冒涜じゃないのかな。。。
原発事故で汚染された地域を巡回するロボットたちのもとに、謎の女が現れた――。
彼女の目的は一体何なのか!?
立入制限区域をパトロールするロボット「ウルトラエイト」の居住区に現れた、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子。だが、彼らには、人間の訪問が知らされていなかった。戸惑いながらも、人間である徳子の命令に従うことにするのだが・・・・・・。
(出版社HPより)
ボス、ジーパン、デンカ…「ウルトラエイト」のメンバーの名前が昭和世代には懐かしく感じました。8番目の名前の「シンコ」って誰?と思ったら、いました…マニアすぎる。
また、シンコが行方不明になって一体減ったときに「ウルトラセブン」に変更しようとしたものの権利の関係で使えないというくだりは思わず噴きました。
更にはサンダーバードやワイルドセブンのネタもあり、恩田さんのサブカル愛が溢れていました。
けれど、この世界観はどうなんでしょう。原発推進への警鐘というならともかく、まだまだ避難を余儀なくされている人たちのことを考えると受け入れがたいものがありました。
コミカルでサブカル感満載なお気楽な作品として楽しめなかったのはマジメすぎるからでしょうか。
九十九山、利毛川とぼかしているのに、鹿島神宮だけはっきり書いてあるのはなぜ?
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