柏井寿さん「鴨川食堂まんぷく」 [本☆☆]
もはや安定のテンプレートとでもいいましょうか。シリーズ第6弾です。
「たらこスパゲティ」「焼きおにぎり」「じゃがたま」「かやくご飯」「カツ弁」「お好み焼き」の6編が収められています。
亡き妻・掬子に見守られながら、娘のこいしと食堂を営む鴨川流のもとには、多くの迷い人が訪れる。彼らが探しているのは、忘れられない思い出の味。心の奥にしまっていた後悔を、再現された料理とおもてなしで解きほぐします。幼馴染が成人式に作ってくれたたらこスパゲティ、罪の意識と引き離せない焼きおにぎり、亡き妻のじゃがたま、学校で問題を起こす息子が愛する祖母のかやくご飯、列車の中で泣きながら食べたカツ弁、家族を捨てた父が最後に作ったお好み焼き…。看板のない食堂の扉を、そっと開けてみてください。京都発!美味しいミステリー第六弾。
(「BOOK」データベースより)
以前はご当地料理などもあって、ちょっとした発見もありましたが、最近は日常的な料理の中に込められた思い出や思い入れに絡めた依頼になってしまったのが少し残念です。
それでも「カツ弁」の真相と依頼者の溢れる気持ちに思わずうるっときました。
逆に「お好み焼き」は感動が伝わってこなかったなー。同じような構成なんですけれど、少し違うととらえ方が変わってしまう不思議さです。
最近、浩さんの出番が少ないような。
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