東川篤哉さん「ライオンは仔猫に夢中」 [本☆☆]
ライオンは仔猫に夢中 平塚おんな探偵の事件簿3 (祥伝社文庫)
- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2020/04/15
- メディア: 文庫
「平塚おんな探偵の事件簿」シリーズ第3弾です。エルザと美伽の探偵コンビが湘南を暴れまわります。
しかし、なんだろ、この表紙は…
「失われた靴を求めて」「密室から逃げてきた男」「おしゃべり鸚鵡を追いかけて」「あの夏の面影」の4編が収められています。
〈ライオン探偵〉生野エルザ&美貌(自称)の助手・川島美伽。ガールズ探偵、危機一髪!?
絶対に負けられない、プライドを懸けた“謎解き”がいま始まる!
不運続きの二人に降りかかる、難事件と災難の雨あられ。
転落死した社長令嬢の部屋から赤いハイヒールが消えたのはなぜ?
サークル一の美人女子大生が死に際にVサインを残したわけは?
独居老人の最期を見ていた鸚鵡(おうむ)が命を狙われる理由とは?
海の家で出会った女性をイケメン英会話講師が捜すわけとは?
愛と推理とガールズトークあふれる〈生野エルザ探偵事務所〉は、今日もなんとか(?)営業中!
(出版社HPより)
おバカさ加減満載の導入部から、迷走気味の展開を見せて、最後はしっかり解決するというお決まりのパターンなんですが、マンネリ感を覚えないのは東川さんならではなんでしょうね。
ちょいちょい平塚の自虐ネタも入り、それも面白いです。
「密室から逃げてきた男」などトリックの強引さはあるものの、各編で仕掛けが違っていて、趣向が凝らされているので読んでいて楽しいです。
逆に「失われた靴を求めて」は真犯人の目星は付いたんですが、赤いハイヒールの謎が分かりませんでした。謎解きされて思わず膝を打ちました(嘘です)。
続編も楽しみです。
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