西尾維新さん「掟上今日子の備忘録」 [本☆☆]
掟上今日子の備忘録(文庫版) 忘却探偵(文庫版) (講談社文庫)
- 作者: 西尾維新
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/07/13
- メディア: Kindle版
「忘却探偵シリーズ」第1弾です。ドラマを見たのは5年前かあ。
うーん、ミステリなんでしょうけど、解決編がなぁ。設定は面白いけれど。
「初めまして、今日子さん」「紹介します、今日子さん」「お暇ですか、今日子さん」「失礼します、今日子さん」「さようなら、今日子さん」の5編が収められています。
掟上今日子―またの名を、忘却探偵。すべてを一日で忘れる彼女は、事件を(ほぼ)即日解決!あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・隠館厄介は今日も叫ぶ。「探偵を呼ばせてください―!!」スピーディーな展開と、忘却の儚さ。果たして今日子さんは、事件の概要を忘れる前に解決できるのか?
(「BOOK」データベースより)
「史上最も運が悪い男」「冤罪体質」と称される隠館厄介は、行く先々で事件に巻き込まれ、犯人に疑われるという不幸・不運・不遇な青年です。
そんな彼は、自分の無実を証明するため数々の名探偵のストックを持っていて、状況に応じて使い分けているんだそうです。
そして、至急を要する事件に呼ばれるのが「忘却探偵」掟上今日子です。一度寝てしまうと全ての記憶が消去される彼女は即日解決をモットーとしているのです。
設定と制約が特殊すぎて、事件解決が力技だったりアンフェアだったりするのがミステリとしては残念です。
逆に、どんな手で解決に導くのか、という楽しみがあります。
厄介の今日子への想いがいじらしく、今日子の潔さに惹かれます。過去になにがあったのか、おいおい明らかになるのでしょうか。
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