水生大海さん「ランチ探偵」 [本☆☆]
グルメと「日常の謎」系ミステリを組み合わせた手軽に読める短編集です。
「アラビアータのような刺激を」「金曜日の美女はお弁当がお好き」「午後二時すぎのスーパーヒーロー」「帝王は地球に優しい」「窓の向こうの動物園」「ダイヤモンドは永遠に」の6編が収められています。
大仏ホーム経理部のOL・阿久津麗子は、同僚の天野ゆいかを誘ってランチ合コンへ。
恋人に振られたばかりでいい出会いを求める麗子だが、なぜか男性陣から持ち込まれる話題は、犯人探しや暗号解読ばかり。
深夜に動くエレベーター、金曜日に大量の弁当を購入する美女、ストーカー事件の真犯人、失踪した新婦が残したメッセージ、アパートの窓に日替わりで現れる動物、消えた結婚指輪。
ミステリマニアのゆいかは、それらの「謎」に興味を示し……。
オフィス街の怪事件に安楽椅子探偵のニューヒロイン・天野ゆいかが挑む!
(出版社HPより)
ドラマ化されるということで読んでみました。
https://www.ytv.co.jp/lunchtantei/
キャストは原作とはイメージが違うなー。
盛り上がらなくても昼休みと時間休1時間の計2時間なら切り上げられるからランチは合コンには向いているというのはなるほどーと思いました。
もっとも、なかなか出会いにはつながらなくて、なぜか謎解きになってしまいますが。
系統としては安楽椅子探偵もので、『座間味くん』シリーズに近いものでしょうか。
テンポもよく楽しく読みました。
料理はどれもイタリアン、キッチンカーのカレー、創作和食、ドイツ料理、お花見のデパ地下総菜に中華料理とバラエティに富んでいるんですが、どう美味しいのかの描写がなく残念でした。