河野裕さん「さよならの言い方なんて知らない。」 [本☆☆]
「架見崎」シリーズ第1作です。
表紙と内容とにすごいギャップがあります。
あなたは架見崎の住民になる権利を得ました――。高校二年生の香屋歩の元に届いた奇妙な手紙。そこには初めて聞く街の名前が書かれていた。内容を訝しむ香屋だが、封筒には二年前に親友が最後に残したものと同じマークが。トーマが生きている? 手がかりを求め、指定されたマンションを訪れると……。戦争。領土。能力者。死と涙と隣り合わせの青春を描く「架見崎」シリーズ、開幕。
(出版社HPより)
「階段島」シリーズを想像すると全く逆の方向性に面喰うかもしれません。
架見崎という異世界に飛ばされた主人公が射撃・強化といった能力と敵を倒すことで得られるポイントといったゲーム的要素の中で生き延びようとする物語です。
陣取り合戦のようなゲームは「信長の野望」で少しかじりましたが、基本的に興味のないものなので、ややこしいポイントの話や能力をどう活かすかといったくだりは斜め読みして、駆け引きやアクションシーンを楽しみました。
ただ、やはりこの手の作品は苦手なことに変わりはないので続編は手に取らないと思います。