北森鴻さん「瑠璃の契り」 [本☆☆]
骨董業界を舞台にした旗師・冬狐堂シリーズ第2弾です。
ヒリヒリした緊張感は今作も。
「倣雛心中」「苦い狐」「瑠璃の契り」「黒髪のクピド」の4編が収録されています。
魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子。目利きの命である眼を患った彼女を食い物にしようと、同業者がわけありの品を持ち込む。それは、不思議と何度も返品されてくる和人形だった——「倣雛心中(ならいびなしんじゅう)。他、表題作を含め全四篇を収録した古美術ミステリーの人気シリーズ第二弾。
(出版社HPより)
真贋を見抜く大事な商売道具の眼に病を得てしまう陶子を試そうとしたり罠にかけようとする骨董業界って、魑魅魍魎の巣窟ですね。怖い怖い。
古美術にまつわるミステリに、陶子や相棒のフリーカメラマンの横尾硝子の過去が絡んで複層的な物語になっています。読み応えがあります。
権謀術数渦巻く、裏切り、先駆けといった人間の醜い面ばかり見えてきますが、陶子の潔さや横尾硝子や雅蘭堂の手助けに救われる思いがします。
それにしても陶子のハードボイルドな生き方はカッコイイと思っちゃいます。自分は決してできないとわかっているから猶更。
日本管財さんから株主優待品をいただきました [株主優待]
ギフトカタログから銀座「ナイルレストラン」のレトルトカレー詰め合わせをいただきました。
ありがとうございました。
http://www.ginza-nair.co.jp/goods.html
チキンカレーとキーマカレーが3箱、ビーフカレーが2箱です。
試しにチキンカレーを食べてみましたが、具がごろっとしていて、辛さは控えめですがスパイシーでした。
他のも楽しみです。
ありがとうございました。
http://www.ginza-nair.co.jp/goods.html
チキンカレーとキーマカレーが3箱、ビーフカレーが2箱です。
試しにチキンカレーを食べてみましたが、具がごろっとしていて、辛さは控えめですがスパイシーでした。
他のも楽しみです。
数寄屋バーグでハンバーグ [お店]
行列のできるハンバーグ店の数寄屋バーグでランチをいただきました。
http://www.sukiyaburg.jp/
まずはサラダ。
続いてコンソメスープ。
ダブルチーズ。濃厚チーズがハンバーグに絡んで美味しいです。
アボカドトマト。
シンプルに肉の味を楽しむハンバーグのようで、トッピングもシンプルなほうがよさそうです。
個人的にチーズよりはアボカドトマトが好みでした。
ご馳走様でした。
http://www.sukiyaburg.jp/
まずはサラダ。
続いてコンソメスープ。
ダブルチーズ。濃厚チーズがハンバーグに絡んで美味しいです。
アボカドトマト。
シンプルに肉の味を楽しむハンバーグのようで、トッピングもシンプルなほうがよさそうです。
個人的にチーズよりはアボカドトマトが好みでした。
ご馳走様でした。
佐藤正午さん/著 牛尾篤さん/画「花のようなひと」 [本☆☆]
佐藤正午さんの作品ということで読んでみました。
絵を眺めながら軽い小説を読む、ほっとするひと時に向いていると思います。
「花のようなひと」は様々な花をモチーフにした2ページの文章と1ページの挿絵という超掌編集です。「幼なじみ」は短編という構成になっています。
日々の暮らしの中のなにげない出来事,揺れ動く心象風景――その一瞬の物語を,"恋愛小説の名手"がさまざまな花々に託して描き出す.その世界観を牛尾篤が洗練された筆致であざやかに映し出した,ふたつの才能によるコラボレーション.直木賞作家が贈る,優しさの花束.秀作「幼なじみ」をあわせて収録。
(出版社HPより)
たおやかな、という印象を覚えます。
女性を主人公にした様々なシチュエーションの物語が短いながらも一ひねりが効いた結末になっていて飽きることがありません。
さすが佐藤さん。
挿絵も小説に寄り添うように、イメージを喚起させるもので、なくてはならないものだと思います。
短編の「幼なじみ」はなんか唐突な終わり方が残念に思いました。
塩田武士さん「雪の香り」 [本☆☆]
初読みの作家さんです。表紙に惹かれて読んでみました。
ミステリ薄めの純愛小説です。
2012年京都、新聞記者の風間恭平は、馴染みの刑事からある横領事件のメモ書きを見せられ、驚愕する。北瀬雪乃――十二年前、大学生だった風間のもとに転がり込み、ある日ふと姿を消した最愛の人の名が、そこに記されていたのだ。そしてその雪乃はその数カ月前、再び恭平のもとに戻っていた……。
2000年、二人の愛と笑いに満ちた日々と、2012年、事件の真相を追う恭平の視点が絡み合うように進む中、警察や事件関係者との虚々実々の駆け引きの中で明らかになる、哀しき真相とは?? 『盤上のアルファ』で鮮烈なデビューを飾ってから3年、著者が書き終えたくないほどの情熱を注いだ、感動必至の純愛ミステリーの誕生です。
(出版社HPより)
恭平と雪乃の遣り取りは関西人らしく(というのは偏見だろうか)漫才のようで、読んでいて楽しいです。そして、ふとした時に雪乃が見せる陰りある表情や仕草が不穏さを予感させます。そんな雪乃に対して彼女の過去を聞き出すのをためらう恭平の心情も強く伝わってきました。
ただ、恭平と雪乃のデートシーンは冗長に感じました。
12年が経って新聞記者となった恭平が雪乃の過去を辿る展開は探偵もののようです。
ネタ元の刑事から警察が雪乃の行方を追っていることを知ってから、12年前にはなかった行動力と探索力を活かして隠された姿を追いかける展開は思わず引き込まれました。
ただ、これは読む人によるんでしょうが、個人的に雪乃に魅力を感じなかったので共感するまでに至りませんでした。多分、雪乃のキャラクターが評価の分かれ目になるように思います。
舞台もストーリイも面白かっただけに残念です。
京都を舞台にしていることもあり、映像化されそうですね。
碧野圭さん「菜の花食堂のささやかな事件簿」 [本☆☆]
料理や食材を絡めてささいな謎を解く「日常の謎」系ミステリです。
「はちみつはささやく」「茄子は覚えている」「ケーキに罪はない」「小豆は知っている」「ゴボウは主張する」「チョコレートの願い」の6編が収録されています。
「自分が食べるためにこそ、おいしいものを作らなきゃ」菜の花食堂の料理教室は今日も大盛況。オーナーの靖子先生が優希たちに教えてくれるのは、美味しい料理のレシピだけじゃなく、ささやかな謎の答えと傷ついた体と心の癒し方…?イケメンの彼が料理上手の恋人に突然別れを告げたのはなぜ?美味しいはずのケーキが捨てられた理由は?小さな料理教室を舞台に『書店ガール』の著者がやさしく描き出す、あたたかくて美味しい極上のミステリー!書き下ろし。
(「BOOK」データベースより)
江戸東京野菜を中心にした庶民的なレストランのオーナーシェフの下河辺靖子先生が月一で開催する料理教室が舞台です。
料理教室の生徒(といっても老若男女ですが)の抱える問題を靖子先生が毎回推理・解決します。
最後には靖子先生自身の過去が明らかに…という筋立てです。
グルメと日常の謎系ミステリを組み合わせた連作短編ものも飽和感がありますね。
作者は江戸東京野菜コンシェルジュの資格を持っているそうで、作品に登場する野菜を中心にした料理はなるほどと思うものの、それほど魅力的に思えませんでした。なぜだろう。
謎解きはライトな感じはありつつも、それぞれの相談者の抱えた悩みを見抜いたうえで解決する靖子先生がいいですね。
ワトソン役の優希は20代の派遣社員で過去に傷を負ったという経緯が現代らしいです。
続編も楽しみです。
シチューを作ってみました [料理]
寒くなると食べたくなるシチューを作ってみました。
ルーを使わず、コンソメと牛乳でスープを作りました。米粉でとろみをつけました。
具はジャガイモ、ニンジン、タマネギ、鶏肉にブロッコリー。
ちょっとずつ調味料を足して味の調えていったので定番の味になったと思います。
ルーを使わず、コンソメと牛乳でスープを作りました。米粉でとろみをつけました。
具はジャガイモ、ニンジン、タマネギ、鶏肉にブロッコリー。
ちょっとずつ調味料を足して味の調えていったので定番の味になったと思います。
TOKAIホールディングスさんから株主優待商品が届きました 2019年冬 [株主優待]
株主優待品の商品選択をしていたのですが、その商品が届きました。
ありがとうございます
ミネラルウォーター500ml×12本です。
備蓄用です。
昨年いただいた分は美味しく飲んでいます。
ありがとうございます
ミネラルウォーター500ml×12本です。
備蓄用です。
昨年いただいた分は美味しく飲んでいます。
中村航さん「恋を積分すると愛」 [本☆☆]
中村さんらしい恋愛小説が詰まった短編集です。
「トリガール!」引っ張りすぎな感はありますが。
「トリガール!二人目」「はぐれホタル」「紅茶とかケーキとか雑貨とか」「その男の人生相談」「その男の恋愛相談室」「自由課題」「トリボーイ!」の7編が収められています。
鳥人間コンテストに挑む人力飛行機サークルで、プロペラを作ることに青春をささげた理系女子の恋(「トリガール! 二人目」)。無骨な人情家にして、最高にロマンチストなアニキが語る恋愛相談(「その男の恋愛相談室」)。久しぶりに再会した学生時代の恋人と、ホタルを探して散歩する静かな夜――(「はぐれホタル」)。もどかしくて繊細な恋心を掬い取った、珠玉の短編の数々。恋愛小説の名手が紡いだ文庫オリジナル短編集。
(出版社HPより)
「トリガール!二人目」や「その男の恋愛相談室」は映画化された「トリガール!」のスピンオフ作品です。久しぶりに会う友人のその後といった感じで懐かしさがありました。
また、部員の「マイメロちゃん」への片想いに敗れた男子3人がサンリオピューロランドに行くくだりは男の子のおバカな面が満載で爆笑ものでした。
一方で「はぐれホタル」のような切ない物語もあり、中村ワールドを堪能しました。
坂木司さん「僕と先生」 [本☆☆]
『先生と僕』の続編です。タイトルややこし。
「レディバード」「優しい人」「差別と区別」「ないだけじゃない」「秋の肖像」「指先の理由」の6編が収録されています。
こわがりな大学生・二葉(でも、推理小説研究会所属!)と、ミステリ大好きな中学生・隼人が、日常に潜む謎を鮮やかに解決した『先生と僕』から、少し「おとな」になった二葉と、ますます頭脳が冴える隼人が帰ってきた!
(「BOOK」データベースより)
中学生でアイドルのような美少年でミステリマニアの隼人と、ひょんなことから隼人の家庭教師を勤めることになった平凡な大学生の二葉による「日常の謎」系ミステリです。
ほのぼのとした隼人と二葉の遣り取りが楽しいです。
前作ではどこか世の中を斜めに見ていた隼人が本作は落ち着いたという印象です。
「レディバード」で登場した謎の人物が他の作品でも登場します。『ホームズ』のモリアーティ教授のような存在になるのでしょうか。
ところどころで挿入されるイラストは必要なんでしょうか?
『先生と僕』、『僕と先生』でシリーズ第3弾はどんなタイトルになるのでしょうか。